2015年11月16日

(自然旅)共生学ぶけもの道 長野・軽井沢 人の近くにクマがすむ森【朝日新聞デジタル2015年11月16日】

鳥の鳴き声がする方向を見上げて、鳥を探す参加者=長野県軽井沢町

 紅葉が終わりかけた、晩秋の長野県軽井沢町。国設軽井沢野鳥の森は、黄色く色づいたカラマツの葉が、シャワーのようにはらはらと落ちていた。森のエコツアーを手がける「ピッキオ」のガイド井上基(もとい)さん(40)と一緒に、十数人の参加者がカラマツやコナラの落ち葉の上を歩いた。

 首都圏から近く、買い物やスログイン前の続きポーツが楽しめる軽井沢は、野生生物がすむ森が身近だ。野鳥の森は標高1千メートルほど。約80種の野鳥が観察でき、約40種の哺乳類がすむ。

 2キロ弱の道を、時々立ち止まって、生き物を探しながら2時間ほどかけてゆっくり歩く。「鳥を見つけるコツは、音のする方向を探すんです」。鳥の鳴き声がすると足を止めた。コガラや、シジュウカラ、ミソサザイの姿が見えた。

 動物が踏みしめたけもの道の横では、「動物の道です。みんなで同じ道を通るんです」。据え置いたカメラが夜間に撮影した、イノシシやカモシカ、ツキノワグマ、ウサギが通る映像も見せてくれた。大きなミミズを参加者が見つけると、井上さんは掘り返された跡がある場所へ行き、「イノシシが鼻先で掘ったんです。そうやって昆虫やミミズを見つけて食べるんです」。

 野鳥の森でエコツアーが始まったのは、「ピッキオ」の前身「野鳥研究室」ができた1992年。以来、自然散策を楽しむだけでなく、野生動物との共生を学ぶ場にもなっている。

 象徴的な存在はツキノワグマ。クマが登ったときの爪の跡が残るウワミズザクラの木の前で、井上さんは「クマを支えるだけの食べ物がこの森にはある。人とすごく近い森にクマがすめるんです」と話した。人もクマも安心して暮らせるよう、町に現れそうになるクマを、訓練を受けた犬や人の声で森へ帰す方法も伝える。人と遭遇したクマはほとんど逃げると聞いた東京からの参加者は「クマのイメージが完全に覆りました」。

 (神田明美)

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 ピッキオ 電話0267・45・7777。ツアーは午前10時出発。予約不要。
http://www.asahi.com/articles/DA3S12070892.html

ttps://archive.is/50sMS

posted by BNJ at 23:04 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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