2015年12月03日

コウノトリ:南北交流の懸け橋に DMZに野生復帰拠点構想【毎日新聞2015年12月3日】

今年9月3日、韓国忠清南道・礼山で行われた韓国初のコウノトリ放鳥=写真提供・兵庫県立コウノトリの郷公園

パク・シリョン教授

 韓国でコウノトリの野生復帰に取り組む大学教授が、北朝鮮との軍事境界線沿いの非武装地帯(DMZ)にかかる韓国・仁川市江華郡にコウノトリ復帰の拠点施設を作ろうと、北朝鮮の研究者や韓国環境部(環境省)に働きかけている。絶滅以前は北朝鮮・黄海道も繁殖地として知られており、国立韓国教員大のパク・シリョン教授は「コウノトリ事業を通じて南北交流が深まり、統一への機運が高まれば」と話している。

 コウノトリは日本では1971年に絶滅。韓国でも20世紀初頭には約200羽が確認されていたが、朝鮮戦争の影響などで激減し、最後に捕獲された雌が94年に死んだ。パク教授ら同大コウノトリ生態研究院が中心となって96年から野生復帰の取り組みが始まり、世界初の放鳥に成功した日本の兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市)も技術協力。繁殖地だった韓国中西部・忠清南道礼山のコウノトリ公園で今年9月3日、同国で初めて8羽を放鳥した。

 パク教授らは次のステップとして11月13日、北朝鮮・黄海道とDMZ地域も含めた3地域で今後10年間に60羽を放鳥する構想を発表した。同29日には東京・上野で開かれた「コウノトリ保全フォーラム」で一端を紹介。北朝鮮国境まで10キロの江華郡喬桐島に研究棟やケージ、湿地などを整備し、2017年にも放鳥を始めたいと説明した。

 パク教授は「北朝鮮側は農薬の大量使用などで環境が悪化している恐れがある。無農薬農業の指導や、南北共同の環境教育プロジェクトなどを通して、コウノトリがすめる環境作りを進めたい」と意気込んでいる。近く訪朝する知人に自らの論文を託し、北朝鮮の研究者、パク・ウイル教授に協力を呼びかける考えだ。【青木浩芳】
http://mainichi.jp/feature/news/20151203mog00m040015000c.html

ttps://archive.is/ENpuy

posted by BNJ at 23:40 | Comment(0) | 海外の鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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