2015年12月10日

あぶくま抄・論説 会津地鶏(12月10日)【福島民報2015年12月10日】

 扉を開けてのぞくと、警戒して一斉に散る。なれれば興味深そうな表情で寄ってくる。会津地鶏が元気いっぱいに歩き回る。会津若松市湊町の雪原に並ぶ鶏舎では数千羽を飼う。
 大きなおんどりは堂々と立派で、小さなめんどりは愛らしい。黒白の模様が美しく、長い尾羽は会津彼岸獅子の獅子頭の飾りに使われてきた。平家の落人が愛玩用に持ち込み広まったともされる。28年前、絶滅寸前に県養鶏試験場の研究者が見いだした。純系を保護するとともに改良し、食用と採卵用に年間6万羽が会津で飼育される。
 震災・原発事故を乗り越え、人気が上昇気流に乗る。心地よい歯応えとうま味が特長だ。かむほどに、濃く深い味わいが口の中に広がる。都会の料理店の高級食材やスープのだしとして使われることも多い。冬本番を迎え、一段と脂が乗る。「比内地鶏や名古屋コーチンにも負けない魅力を全国に伝えたい」。生産者は自信を見せる。
 季節ごとに地元農畜産物の魅力を発信する「あいづ食の陣」は1月から会津地鶏がテーマ食材となる。同市の飲食店や旅館が工夫を凝らして美味を競う。卵料理も見逃せない。先人から受け継ぐ恵みをかみしめる。
http://www.minpo.jp/news/detail/2015121027289

ttps://archive.is/rgxMG

posted by BNJ at 21:48 | Comment(0) | 鳥類コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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