2015年12月11日

カラス大群、県庁に襲来…並木をねぐらに急増【YOMIURI ONLINE2015年12月11日】

 長野市の中心部で11月中旬頃からカラスが急増している。

 冬を越そうとする群れとみられ、長野県庁のヒマラヤスギ並木をねぐらに、半径250メートルのエリアに出没。その数は数百羽に上る。同市市街地でのカラスの急増は今年が初めてで、道路や車がフンで汚される被害に苦情も寄せられているが、長野市は有効な対策を打ち出せていない。

 今月7日、午後4時過ぎ。県庁周辺の市街地上空に、カラスが群れをなして集まりだした。その数、ざっと200羽以上。午後5時を過ぎた頃には、ねぐらとしている県庁駐車場の高さ約10メートルのヒマラヤスギの並木に移動し「カーカー」と低い鳴き声を響かせ始めた。

 時折、羽音やフンが地面に落ちる音も聞こえ、辺りにとめた車のフロントガラスとボンネットには、カラスの白いフンがびっしりこびりついていた。地元の同市県町地区の最上正彦区長(72)は「フンで道路が汚されるだけでなく、町内のごみ集積所で生ごみが荒らされる被害も出ている。街が汚くなってしまった」と困り顔だ。

 同市ではこれまで、街路樹などに集まるムクドリによるフンなどの被害が悩みの種だった。群れが集まる同市上千歳町の樹木の剪定せんていのほか、爆竹やロケット花火で追い払うといった対策を講じてきた。

 だが、今秋になってムクドリはほぼ姿を見せなくなり、代わりに現れたのが、カラスだった。

 カラスの生態に詳しい宇都宮大の杉田昭栄教授(動物生態学)によると、市街地はエサとなる生ごみの集積所が多い上、ねぐらとなる高い木があるため、カラスが冬を越す絶好の場所になりやすいという。「体が大きく強いカラスが市街地からムクドリを追い出し、すみ着いた可能性がある」と、杉田教授はみている。

 長野市では、ごみ集積所へのカラス対策として防護ネットの購入費を一部補助している。今回、市中心部の自治会に対し、補助制度の利用についてあらためて周知したが、担当者は「カラス対策に何が有効なのか検討中」と話す。一方、ねぐらとなっている杉並木を管理する県は「枝の剪定などは考えていない」としている。

 カラスの急増に悩まされているのは長野市だけではない。松本市では約5年前から、夕方に約4000羽のカラスが市内に集まるようになり、フンによる被害に頭を抱えている。東御市では特産の巨峰を育てるブドウ農家から「実がカラスについばまれ、売り物にならない」という苦情が複数寄せられているという。

 杉田教授は「カラスをねぐらから追い払うのは難しいが、周辺の建物にワイヤを張るなどすれば対策になる」と話している。(原啓一郎)
http://www.yomiuri.co.jp/national/20151211-OYT1T50045.html

ttps://archive.is/Vt07l

posted by BNJ at 11:44 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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