2015年12月11日

2015年に話題を集めた動物の動画トップ10 笑い、驚き、考えさせられた動画の数々を総ざらい【ナショナルジオグラフィック日本版2015年12月11日】(テキサスメンフクロウ)

 今年1年間、ナショナル ジオグラフィックでは、スタッフや関係者の作成したものを含め、インターネットで話題を呼んだ動画を数多く紹介してきた。多くは、あまり知られていない、あるいはびっくりするような動物の行動をとらえたものだ。

 私たち人間は、数百万とも数千万ともいわれる種類の生きものたちと地球を共有している。多くは名前が付けられ、特徴が解明されているが、専門家にも説明のつかない生物もまだ多く存在する。同時に、スマートフォンや手ごろな値段のビデオカメラが急速に出回り、これまで記録されることのなかった自然現象を収めた動画などが雪崩のようにネットの世界に押し寄せている。

 しかし、これだけ膨大な量の動画があふれる中、新たな倫理的問題も持ち上がっている。動画は果たして本物なのか、それとも加工によって見る人を欺いているのか。それをどう判別するのか。撮影行為によって、あるいは撮影者の存在によって、対象物に危害を加えてはいないか。希少な動物に関する情報を拡散することで、密猟者などに狙われたりしないか。全体の背景を無視して特定の行動だけに焦点を置くことで、事実をねじ曲げて伝えたり、不必要な不安を煽ったりはしないか。

 これらの問題に簡単な答えはないが、ナショジオが記事にする際には、事実確認を行い、複数からの視点を紹介し、対象物に害が及ばないよう注意し、科学や保全の観点に立ち、透明性を保つよう最善の努力を尽くしている。

 こうしたことを心に留めながら、今年取り上げた中で注目を集めた動画を振り返ってみたい。

1. キュウリに驚くネコ


 今年最も注目を集めた記事のひとつに、飼いネコをキュウリで驚かせる動画がある。こっそり背後に置かれたキュウリに全く反応を示さないネコもいるが、侵入者に鉢合わせしたかのようにびっくり仰天して空中に飛び上がるネコもいる。

 ネコの行動に詳しい専門家は、捕食者に出くわした時にとっさに反応する防衛本能によるものだと説明する。また、ネコにはストレスになるので、意味もなくこれを真似して家で飼いネコに同じことをしないよう警告している。このアドバイスは、読者の間やネット上で活発な議論に発展した。(参考記事:「犬や猫は「人間アレルギー」になるか」)

2. ホホジロザメに取り囲まれたパドルボーダー


 米国カリフォルニア州南部にある人気のビーチで今年の夏、パドルボードを楽しんでいた人たちが子どものホホジロザメの群れに取り囲まれてしまった。これを本人たちが撮影してネットに公開したところ、サメに出会ったらすぐに浜へ戻るべきだったとの批判が相次いだ。

 ホホジロザメの専門家は、子どものサメが好奇心で近づいてきただけで危険はなかっただろうと述べたが、野生のサメはそっとしておくのが賢明であるともコメントした。 (参考記事:「恐ろしくも美しきサメ、フォトギャラリー10選」)

3. 世界最大のホホジロザメ?


 この夏、もう1本話題を集めた動画は、体長6メートルのホホジロザメ「ディープ・ブルー」の姿を捉えたものだ。メキシコのグアダルーペ島沖で、生物学者のダイバーによって撮影された。

 映像に残されたホホジロザメとしてはおそらく過去最大級ではないかという。また、この個体は妊娠しているようにも見え、乱獲によって長年にわたり減少傾向にあった個体数が少しずつ回復している兆しとも見て取れる。(参考記事:「世界最大のホホジロザメ、追跡調査へ」)

4. 母フクロウ対ヘビの戦い


 今年5月、テキサスメンフクロウが自分の巣と子どもたちを守るためにヘビを撃退する動画を紹介した。コーネル鳥類学研究所が設置したライブカムによって撮影されたもの。「ヘビを追い払った母フクロウの決断力と正確な一撃に、研究員一同大変驚きました」と、同研究所のチャールズ・エルダーマイア氏は語る。「もちろん、ヘビが巣箱から追い出されてホッとしました」(参考記事:「フォトギャラリー:愛しきフクロウ8選」)

5. サーカスのライオン、初めての芝に感動


 2015年5月にユーチューブに投稿された動画には、サーカスを引退した13歳のライオン、ウィルがブラジルの保護区へ移され、生まれて初めて草の感触を味わう姿が収められている。コメント欄には「今日はこれを見て幸せな気持ちになれました」という声が寄せられた。(参考記事:「シベリアで氷河期の絶滅ライオン見つかる」)

6. 母ウサギ、ヘビを撃退


 捕食者から我が子を守る母の動画がもう1本、6月に投稿された。ブラックレーサーと呼ばれるヘビを撃退するワタオウサギだ。マイアミ大学のダナ・クレンペルス氏によると、ウサギはヘビの腹を切り裂こうとしているのだという。「かわいくて抱きしめたくなるウサギのイメージからはかけ離れていますね」(参考記事:「動物の赤ちゃんフォトギャラリー10選」)

7. クマの攻撃をかわす男性、スウェーデン


 5月に公開されたこの動画には、スウェーデンで森を歩いていた男性が、近づいてくるヒグマを脅かして追い払う様子が収められている。男性はクマに向かって大声で叫び、両手を広げて自分の姿を大きく見せている。

 専門家は賢明な対応だったとしている。また、危険な動物を驚かさないためには、2人以上で一緒になって音を立てながら歩くとよいとアドバイスしている。(参考記事:「人を襲ったクマは殺されるべきか」)

8. 蛍光に光るウミガメを初めて発見


 ナショナル ジオグラフィックのエマージング・エクスプローラーであるデビッド・グルーバー氏が、ソロモン諸島で生物蛍光によって光るウミガメを発見した。絶滅危惧種に指定されているウミガメの一種タイマイが、赤と緑に発光している。生物蛍光は体表面に青い光が当たると別の色を放出する能力だが、爬虫類で確認されたのは初めて。

「長年カメの研究をしていますが、これは誰も見たことがないと思います。本当に驚きました」と、環境保護団体「東太平洋タイマイ・イニシアチブ」のアレキサンダー・ガオス氏は言う。同氏は、この研究には参加していない。

 カメがなぜ発光するのか、またこの現象がどれだけ一般的にみられるのかはまだ分かっていないが、最近の論文によると、アカウミガメにも同じような現象が確認されたという。(参考記事:「蛍光に光るウナギの仲間も、世界初」)

9. ココナツを運ぶタコ


 今年の夏にユーチューブで話題をさらった動画は、2つに割れたココナツを抱えて海底を歩くタコの姿を撮影したもの。タコは突然立ち止まると、2つの殻を引き寄せて中に座り込んだ。この行動が、道具を使っていると言えるのだろうかと専門家の間で議論になった。(参考記事:「電光石火、カニを奇襲するタコ」)

10. サイの背に乗るジャコウネコ


 2015年7月、南アフリカでクロサイの背に乗るジャコウネコの姿が、カメラトラップ(自動撮影装置)で撮影された。マングースの仲間であるジャコウネコは、のし歩くサイにびっくりして飛び出してきた虫や、大型動物につく寄生虫など、食べられるものを探していたのだろうと、アフリカ野生生物基金の副会長で野生生物学者のクレイグ・ショリー氏は言う。

 また、高い位置から獲物を探したり、天敵から身を避けたりする場所としても、サイの背中の上は好都合である。

 科学者や写真家、非営利団体、それにアマチュアまで、カメラトラップが広く使われるようになってきた昨今、このような動物たちの珍しい接触が撮影される機会も増えていくだろう。(参考記事:「ワシの背中にカラスが! なぜこんなことに?」、「ワニに乗ったアライグマ、写真は本物?」、「キツツキに乗って空を飛ぶイタチ、写真は本物?」)
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/121000359/
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/121000359/?P=2

ttps://archive.is/COPfo
ttps://archive.is/uaN5u

posted by BNJ at 12:07 | Comment(0) | 海外の鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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