2015年12月11日

コウノトリ 幸せの鳥「定着を」 太子ゆかり広大寺池にすみつく 奈良 /奈良【毎日新聞2015年12月11日】

広大寺池を歩くコウノトリ=奈良市で、上山義之さん撮影
 国の特別天然記念物・コウノトリ1羽(2歳雌)が、聖徳太子ゆかりの広大寺池(奈良市池田町)に約1カ月すみついている。日本野鳥の会奈良支部によると、2005年に兵庫県豊岡市で野生復帰事業が始まり、08年から県内への飛来が目撃されているが、長期滞在が確認されたのは初めて。コウノトリは自然環境の指標とされ、同支部は「良好な環境が保たれた広大寺池を餌場として気に入ったのでは」としている。【皆木成実】

 11月4日に同支部会員が初めて同池で目撃し、同13日に支部幹事の上山義之さん(75)=斑鳩町=が装着された足輪の色などを確認した。

 兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園(豊岡市)が付けた足輪で、京都府京丹後市の人工巣塔で13年4月に生まれた雌の「J0072」と判明。兵庫県の野生復帰事業で、豊岡市内で放鳥されたコウノトリの孫の世代に当たる。

 県内では08年に安堵町で初めてコウノトリの飛来が確認され、今年4月にも五條市で目撃されたが、いずれも1、2日程度で飛び去った。広大寺池では今月3日までの約1カ月にわたり、支部会員が断続的に姿を確認している。

 広大寺池は聖徳太子が築造したと伝わる農業用水池。特に水が抜かれる冬季にはさまざまな鳥が飛来し、県内有数の「野鳥の楽園」とされている。すぐ近くには安産・子宝祈願で知られる帯解寺(奈良市今市町)もある。住職の倉本堯慧さん(69)は「子宝祈願の参拝者にとって非常に縁起のよい野鳥が飛来し、喜んでいる」と話す。


翼を広げるコウノトリ(右)。左はアオサギ=奈良市で、上山義之さん撮影
 「湿地の女王」と呼ばれるコウノトリは肉食で、池や水田でドジョウやフナを食べる。湿地の生態系の頂点に位置するため、環境保全のバロメーターとされる。良好な水田環境を守るため、豊岡市では無農薬・減農薬の「コウノトリ育む農法」が普及している。

 上山さんは「地元の方々による広大寺池の環境保全の努力が長期滞在につながったのだろう。野鳥が喜ぶ環境は人間にとっても住みよい環境だ。奈良で環境への関心が高まり、ぜひ広大寺池に長くすんでほしい」と話している。

 ■ことば

コウノトリ

 両翼を広げると2メートルになる大型鳥。1971年に兵庫県豊岡市に残った最後の1羽が保護され、野生下ではいったん絶滅。2005年から同市内で飼育したコウノトリを放鳥する野生復帰事業が始まり、07年に野生下で2世も誕生した。福井県越前市などでも放鳥が行われ、兵庫県立コウノトリの郷公園によると、現在84羽が野生環境で生息している。
http://mainichi.jp/articles/20151211/ddl/k29/040/510000c

ttps://archive.is/pDkXA

タグ:コウノトリ
posted by BNJ at 23:41 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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