2015年12月15日

飯田市立動物園、スバールバルライチョウの飼育を計画【信濃毎日新聞2015年12月15日】(既報1ソース/スバールバルライチョウ/飯田市動物園)

長野市茶臼山動物園で飼育されているスバールバルライチョウ
 飯田市立動物園は14日、来年からスバールバルライチョウを飼育することを明らかにした。県鳥の国特別天然記念物ニホンライチョウの近縁種で、来年1月中旬に雌雄の計2羽の導入を計画。地元の南アルプスがニホンライチョウの生息地の南限に当たるため、近縁種を飼育しながら生態を研究することで、南アでの生息数減少の歯止めになるよう貢献することを目指す。

 ニホンライチョウは生息数が減少傾向にあり、全体の個体数は推定で2千羽弱。捕食動物の増加や生息環境の変化が背景にあるとされ、絶滅が懸念されている。

 一方、スバールバルライチョウは北欧ノルウェーなどに生息。環境省長野自然環境事務所(長野市)によると、県内の大町市大町山岳博物館、長野市茶臼山動物園を含む国内8施設が飼育しており、その経験はニホンライチョウの飼育保護にも役立てられる。

 飯田市立動物園によると、飼育への挑戦は同園飼育員の発案。いしかわ動物園(石川県)が繁殖させた個体を譲り受ける予定で、すでに空いていた飼育施設を2羽用に改修。夏場の冷房装置も取り付けた。ライチョウが環境に慣れるまで待ち、2月上旬ごろから一般公開を予定する。

 市立動物園では4人の飼育員がチームで飼育する方針。担当者は茶臼山動物園、いしかわ動物園などを研修に訪れている。県北部などに比べて温暖な地域の動物園で保護飼育に取り組むことは「学術的にも有意義」と捉え、適切な餌や季節ごとの温度管理、衛生・体調面の管理の方法などを研究していく。

 地元でも見る機会の少ないライチョウの飼育により、飯田市立動物園は入園者増を期待。南アルプスが昨年6月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)のエコパーク(生物圏保存地域)に登録され、南アの地元の動物園として「希少動物の生態系を学習する場」を設ける狙いもある。

 長良健次園長は「まずは飼育方法を確立し、実績を積み上げていきたい。将来的には繁殖も視野に入れたい」と話している。
http://www.shinmai.co.jp/news/20151215/KT151214SJI090004000.php

長野 ニホンライチョウ減少に歯止めを 近縁種を研究飼育へ【中日新聞2015年12月15日】
スバールバルライチョウの成鳥=長野市の茶臼山動物園提供

 個体数の減少が叫ばれる国の特別天然記念物ニホンライチョウの保護につなげようと、飯田市立動物園で新年から、近縁種の「スバールバルライチョウ」の研究飼育が始まる。飼育方法や生態を調査し、希少動物への理解にも結び付ける。

 スバールバルライチョウは、ノルウェーなどに生息。大人になると、くちばしから尾っぽまでの体長が約三五〜四〇センチ、体重が約六五〇〜一〇〇〇グラムに育つ。冬季は白色、夏季は茶色に体毛が生え替わる。

 ニホンライチョウはかつては南北中央アルプスに生息し、南アがその南限とされた。しかしキツネやテンに捕食されたり、ほかの動物にエサとなる高山植物を食い荒らされたりした影響で、現在の南アでの個体数は二千羽を大きく下回るとの報告もある。

 成育環境や生態など、近縁種を飼育して得られる研究成果は、生息数の減少に歯止めをかける一石として期待されるという。

 調査では、もともとクジャクを育てていた園内南側の飼育獣舎を活用し、オスとメスを一羽ずつ飼育する。当面は別々の部屋にすまわせ、エサや成育に適した温度、日照時間などを調べる。

 十四日にあった市議会産業建設委員会協議会での報告によると、来年一月中旬ごろに、いしかわ動物園(石川県能美市)からつがいを譲り受ける。環境への順応性を判断し、早ければ二月上旬ごろから飼育獣舎を一般公開する方針だ。

 委員会協議会で、市担当者は「北信地域より温暖な場所で、ライチョウの保護と飼育に取り組むのは学術的にも有意義だ。子どもたちが生態系や環境を学ぶ活動にもつなげたい」と説明した。

 (高畑章)
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20151215/CK2015121502000013.html

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