2015年12月17日

タンチョウ、JRと衝突増 花咲・釧網線【朝日新聞デジタル2015年12月17日】

列車の前にいるタンチョウ=2012年6月、厚岸水鳥観察館提供
■道東で生息増 減速運転は効果

 道東で生息数が増えている国の天然記念物タンチョウと列車の衝突事故が今年は増加している。2006年以降では最も多い。JR北海道は、営巣地を通る区間で減速運転しているが、この区間外でも事故があり妙案は見つかっていない。

 JR北海道釧路支社によると、16日までに根室線(花咲線)と釧網線で計6件の事故があった。06年以降33件で、最も多かった10年の5件を上回っている。

 6件のうち、花咲線が5件を占め、中でも厚岸―糸魚沢間(厚岸町)が3件だった。同区間には別寒辺牛湿原があり、春先から秋にかけてタンチョウが多く見られる。線路が湿原の中を通るため、JRも同区間で減速運転するなどして、一定の効果はあった。

 別寒辺牛湿原の水鳥などを観察している、厚岸町の厚岸水鳥観察館の渋谷辰生主幹・専門員は「タンチョウが縄張りにしている所に線路があり、列車を敵対しているように見える。特にヒナがいると線路の上で頑張ろうとする親鳥もいる」と話す。例年、ヒナの事故死が多いが、今年は親鳥が多いという。

 渋谷専門員は「生息数の急増が、衝突が増えた原因かは1年では言えない。場所が拡散されていて、来年もこの傾向が続くようなら、過密になっていることを断定しなければならないのではないか」と語る。

 同線ではほかに尾幌―門静(厚岸町)と西和田駅構内(根室市)で発生。また、釧網線は塘路―茅沼間(標茶町)で1件あった。

 毎年冬に道東地域でのタンチョウの概数調査を行っている、NPO法人タンチョウ保護研究グループ(釧路市)によると、昨年度は1550羽を確認し、前年度より約百羽増えている。

 同法人の百瀬邦和理事長は「タンチョウは人に慣れているので、線路や道路にも上がってくる。解決の特効薬はなく、徐行運転などの対策をとるしかない」と話している。

 (佐藤靖)
http://www.asahi.com/articles/CMTW1512170100006.html

ttps://archive.is/kl06O

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