2015年12月22日

<やまがた地鶏>デビュー10年 上昇気流【河北新報オンラインニュース2015年12月22日】

山形県舟形町の阿部さんが試験飼育する種卵生産用のやまがた地鶏の親鳥。手前が雌、奥の茶色が雄

 山形県がブランド化を図る「やまがた地鶏」がデビューから10年を迎えた。飼育数は2013年度に1万羽に近づき、本年度は1万6000羽(推計)とようやく伸びてきた。生産者らは消費拡大に向け、県内外でのPRや生産力向上に一段と力を入れる。
 県畜産試験場(新庄市)によると、ブロイラーが主の国内鶏肉生産量のうち、地鶏が占めるのは1%。そこに全国で50銘柄以上(計700万羽)がひしめく。
 表のように、東北では秋田の比内地鶏がトップ3に入り、青森シャモロック、福島の会津地鶏、川俣シャモが5万羽以上で中位にある。後発のやまがた地鶏、ブロイラーでは全国3位の岩手も南部かしわでは下位に低迷する。
 12月上旬、山形県舟形町に生産者らが集まり、地鶏を使った各種料理を試食した。「しっかりしたうま味、歯応えもある」という高い品質を生かし、さらなる販売努力と知名度アップが必要との認識で一致した。
 飼育数は2000羽以下で始まった。本年度は生産者26人が取り組む。2000〜3000羽規模を周年飼育できる中核農家が育ってきたという。
 畜産試験場の担当者は「発育が早く、太るタイプへの改良にこぎ着け、飼育日数が140日から120日に短縮できた。さらなるコスト低減に向け、配合飼料に飼料米を交ぜ餌代を下げる研究中」と説明する。
 今後は2万羽の大台に向け、試験場が担ってきた「種卵の供給」の民間シフトを目指す。生産者に親鳥を供給し、ひなまで育てる試験に取り組む。
 山形県はもともと養鶏農家が少なく、販売力も弱い。秋田の比内地鶏では、民間に加えて農協が生産から販売まで一手に担う。会津地鶏の産地などでは地元生産者が結集して法人化し、生産販売に力を入れる。
 やまがた地鶏の生産者でつくる振興協議会会長の阿部春彦さん(61)=舟形町=は6年前、たった20羽から始めた。現在は2500羽を育てる。
 「各種イベントに積極的に出向き、近年ようやく名前と味を知ってもらえるようになったと感じる」と阿部さん。今後に向けて「山形は牛、豚とセットに『3兄弟』で売り込むべきだ。農家も個々に売る努力が求められる」と指摘する。

[やまがた地鶏]在来種の赤笹系シャモと名古屋種を掛け合わせた雄と横斑プリマスロック種の雌を交配。05年命名し生産が始まった。地鶏は日本農林規格(JAS)で在来種由来の血液百分率が50%以上のひなを80日以上飼育し、平飼いするなど基準がある。
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201512/20151222_52002.html

https://archive.is/PHOa1

posted by BNJ at 11:27 | Comment(0) | 養鶏畜産ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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