2015年12月22日

長野)ライチョウをサルから守る追い払い対策 県が検討【朝日新聞デジタル2015年12月22日】(既報関連多数)

北アルプスの東天井岳で、ライチョウのヒナを捕まえるニホンザル=8月25日、中村浩志さん撮影

 国の特別天然記念物のライチョウが、北アルプスでニホンザルに襲われた問題を受け、県は来年度からエアガンなどを使って高山帯でサルの「追い払い作戦」に取り組むことを検討している。来年度の当初予算案に経費を盛り込む方針だ。

 8月25日、北アルプスの東天井岳(2814メートル)の山頂付近の稜(りょう)線で、ライチョウのヒナがニホンザルに襲われ、捕食された。ライチョウの世界的な研究者である信州大名誉教授の中村浩志さん(68)が、ライチョウの生息状況を調査しているときに確認した。

 県によると、サルの追い払い場所は、東天井岳周辺の高山帯を予定している。エアガンや競技用パチンコで玉をサルに当て、高山帯が「危険な場所」であることを認識させるのが狙い。期間は来年5月からヒナが成長する9月まで。山小屋に機材を置き、県のボランティア「ライチョウサポーターズ」や一般登山者に貸し出して協力してもらう。

 中村さんによると、国内のライチョウは1985年には約3千羽が生息していたとみられるが、天敵の増加が原因で現在は2千羽弱まで減少したと推測される。かつては、イヌワシなどの大型猛禽(もうきん)類やイタチ科のオコジョが中心だったが、最近はキツネやテン、さらにはサルまで高山に侵入してライチョウを脅かしている。

 8月の調査で、東天井岳周辺では母鳥13羽のうち10羽がヒナを連れていなかった。少し離れた常念岳周辺では6羽すべてがヒナを連れており、東天井岳周辺ではサルによる捕食が常態化しているとみられる。中村さんは「他の地域のサルにも捕食の習性が広がらないよう、追い払い対策に期待したい」と話している。


近藤幸夫(こんどう・ゆきお)
朝日新聞記者
1959年。岐阜市生まれ。信州大学農学部卒。86年、朝日新聞入社。初任地の富山支局で、北アルプスを中心に山岳取材をスタート。88年から運動部(現スポーツ部)に配属され、南極や北極、ヒマラヤで海外取材を多数経験。2012年から日本登山医学会の認定山岳医講習会の講師を務める。現長野総局記者。
http://www.asahi.com/articles/ASHDJ4RHKHDJUOOB00X.html

ttps://archive.is/2EBDt
県がライチョウの画像収集 生態把握で来年度にも【信濃毎日新聞2015年12月16日】
(フロントランナー)ライチョウ研究者・中村浩志さん 神の鳥を追い、守り抜く【朝日新聞デジタル2015年11月21日】
サポーター60人で発足 ライチョウ保護目的、長野【共同通信2015年11月15日】

posted by BNJ at 11:54 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: