米ノ津川流域で野鳥の様子を観察する職員たち=22日、出水市文化町
出水平野でナベヅル1羽から鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が出たことを受け、環境省と県、出水市は22日、ツルの回収地点から10キロ圏内に指定した野鳥監視重点区域のパトロールを始めた。
国が定めた対応マニュアルに基づき、死亡個体回収日から45日間続ける。初日は国と県の職員7人が4班に分かれツルのねぐらになっている荒崎休遊地と東干拓休遊地のほか、米ノ津川などの河川流域をパトロールした。市は巡回監視員を2人増やし、午前7時から正午までの活動時間を午後5時まで延長した。
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鳥インフル陽性反応 環境省や県など合同で巡回 出水【YOMIURI ONLINE2015年12月23日】
死んだり弱ったりした野鳥がいないか探す環境省と県の担当者
出水市の出水平野でナベヅルの幼鳥1羽の死骸からA型の鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が出たのを受け、環境省、県、市は22日、「野鳥監視重点区域」(死骸の発見場所の半径10キロ圏)で合同パトロールを開始した。県による同区域の養鶏場への聞き取り調査では同日、異常は確認されなかった。
合同パトロールは、同省と県の担当者7人が4班に分かれて実施。野鳥の死骸や、フラフラ飛ぶなど弱ったツルやカモがいないか探した。
今回検出されたウイルスが高病原性でなければ同区域は解除され、同時にパトロールも終了する。しかし、高病原性と判明した場合、陽性反応が出たツルが回収された日(19日)から45日間続ける。
環境省出水事務室の中村陽子・感染症対策専門官は「異常な野鳥の早期発見に努め、防疫体制の一翼を担いたい」と話していた。
一方、市は市役所で養鶏農家の代表ら約40人との会議を開き、万一の際の連絡体制などを確認した。渋谷俊彦市長は冒頭、「最悪の事態を想定して万全の態勢を取る。鳥インフルエンザを封じ込めていきたい」とあいさつした。
約120農家が計約500万羽の鶏を飼育しているマルイ農協の橋口利彦・生産事業部長は会議後、「農家に消毒の徹底、野鳥や小動物の侵入防止などを確実に行ってもらえるよう改めてお願いしたい」と述べた。
今回の事態を受け、県は22日、関係部署の課長らによる庁内連絡会を開催。各課が関係機関と連携して情報を共有し、防疫に万全を期すことなどを確認した。
http://www.yomiuri.co.jp/local/kagoshima/news/20151222-OYTNT50094.html
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