2016年01月08日

行徳野鳥観察舎 県が廃止検討 「自然守る拠点、必要」 最終日570人来館、存続願いイラストや寄せ書き /千葉【毎日新聞2016年1月8日】(既報関連ソースあり)

望遠鏡で野鳥などを観察できる行徳野鳥観察舎の観察室

開館最終日となった昨年12月27日、絵やメッセージを寄せ書きする親子連れ
ボランティアが署名活動

 野鳥観察や環境学習の場として利用されてきた県の「行徳野鳥観察舎」(市川市福栄4)が、国の耐震基準を下回っていることを理由に無期限の休館となった。開館最終日の先月27日には普段の約6倍の約570人が訪れ別れを惜しんだ。県は観察舎を廃止する方向で検討しており、運営を支えてきたボランティアたちは「自然を守る拠点として必要だ」と、存続を求める署名を集め始めた。

 観察舎は県の「行徳鳥獣保護区」の一角に1976年に設置され、現在の鉄筋3階建ての建物は79年に建てられた。望遠鏡44台を備える観察室は、高い位置から保護区を一望できる唯一の場所。図書室や視聴覚室もあり、管理運営はNPO法人「行徳野鳥観察舎友の会」に委託されている。無料で利用でき、2014年度には約1万3000人が訪れた。

 一帯はかつて広大な干潟やアシ原などが広がる湿地で、水鳥の飛来地として知られていた。だが、戦後の埋め立て開発でほとんどが失われた。隣接する宮内庁の新浜鴨場を合わせて県の「行徳近郊緑地特別保全地区」(約83ヘクタール)に指定され、貴重な水辺環境が保護されている。観察舎は、かつての自然の姿と歴史を伝える場でもある。

 27日には、来館者に豚汁やおしるこもふるまわれ、寄せ書きコーナーには鳥のイラストや、「再開待っています」などのメッセージが寄せられた。7歳の息子と5歳の娘と来た浦安市高洲の小松里子さん(41)は月1回ほど家族で訪れ、観察室から野鳥を見るなどしてきた。「身近に自然に親しめる場所として、観察舎は必要」と話す。

 県は昨年11月にまとめた公の施設の見直し案で、観察舎を、老朽化などを理由に廃止の方向で検討する建物に位置付け、行政改革審議会に諮問した。管轄する県自然保護課は「今後は審議会の結果次第だが、耐震補強には大規模改修が必要」として現在の建物の存続には消極的だ。

 地元の市川市は06年度から観察舎の指定管理者を務め、保護区の管理も移譲するよう市長と知事との面談や書面で県に要望してきた。県も移譲する方向で検討していたが、市は市長が代わったことなどから方針を転換。指定管理契約を更新せず、15年度からは県の直営となっていた。市自然環境課は「県には建物を補強するなどして存続はしてもらいたいが、移譲などは検討していない」と説明する。

 保護地区のごみ拾いや小学生の見学の手伝いなどのボランティアをしており、署名活動の中心となっている三木信行さん(50)は「学びや交流の拠点がなくなれば、保護活動を次世代につなぐのも難しくなる。長期的な視野で考えてほしい」と訴える。少なくとも1万人分を集めるのが目標だ。問い合わせは三木さん(090・1558・2580)。【小林多美子】
http://mainichi.jp/articles/20160108/ddl/k12/040/136000c

ttps://archive.is/bwYgk
野鳥観察舎 存続求め署名【YOMIURI ONLINE2015年12月27日】
行徳野鳥観察舎 28日に休館 老朽化、耐震基準下回る 野外観察会や救護活動は継続 /千葉【毎日新聞2015年12月13日】(他2ソース)

posted by BNJ at 20:55 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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