2016年01月18日

佐賀)エミュー肉でキーマカレー 基山で町おこし【朝日新聞デジタル2016年1月18日】

飼育しているエミューにえさをやる吉田猛さん=昨年10月、基山町宮浦

 ダチョウによく似た大型の鳥エミュー。この鳥を飼育し、町おこしに活用しようという取り組みが基山町で始まっている。第1弾として昨秋、肉を使ったレトルトのカレーが開発された。イノシシなどが近寄らないため農作物の被害防止に役立てたり、羽根を商品化したりと、さらなる展開も期待されている。

 エミューの原産地は豪州。成長すると体高約1・8メートル、体重約50キロになる。性格はおとなしく、飼いやすいとされる。

 基山町は人口1万7千人余り。日本創成会議が2014年5月に発表した「消滅可能性都市」のひとつに挙げられ、町に衝撃が走った。コメ農家吉田猛さん(62)は同年11月、エミューの商品開発を目指す福岡県の業者の委託を受けて4羽を飼い始めた。「基山には特産品が少ない。過疎化が進み、耕作放棄地が広がる町を元気にしたい」という思いがあった。

 ログイン前の続き飼育場は山あいの休耕田を柵で囲った200平方メートルほど。トウモロコシや野菜くずなどの餌を与えている。「イノシシが全く来なくなった」という。町の担当者は「においなのか鳴き声のせいなのかは分からないが、忌避効果はあるようだ」と話す。

 エミューは成長するまで2年ほどかかる。それまでにカレーの商品化にめどをつけようと、吉田さんら地元の3人で昨年7月、事業を担う会社「きやまファーム」を設立した。原料のエミューの肉は北海道産を取り寄せ、製造は福岡県飯塚市の業者に委託。こうしてエミューのひき肉を使ったキーマカレーのレトルト食品が完成した。

 「肉は低カロリーで鉄分が豊富。くせがない」などとうたい、価格は1食600円(税込み)。九州自動車道上り線の基山パーキングエリアに先月オープンした「基山ふるさと名物市場」で販売するほか、町のふるさと納税の返礼品にも使われている。これまで2千食を製造し、半数が売れたという。

 エミューの用途は肉にとどまらない。脂肪から抽出したオイルは化粧品に。一つの根元から2本の羽毛が伸びる羽根は縁結びのアクセサリーに。いずれも今後の商品化の候補だ。また、「放牧」に伴い、耕作放棄地では雑草を食べてくれるし、イノシシなどが近寄らないため、野菜などの食害防止につながる。こうした「一石何鳥」もの効用が期待されている。

 軌道に乗せるにはエミューの量産化が欠かせない。建設業のかたわら、きやまファーム社長に就いた鳥飼善治さん(58)によると、現在、吉田さんを含め4人が計29羽を飼育中。これからさらに協力者を増やす一方、将来的には大規模な畜舎の建設も検討。エミュー肉を使った料理提供も地元飲食店に働きかけている。

 「基山に来ればエミューを見たり、食べたり、関連商品も買えたりと、まちづくりに貢献する存在にしたい」と鳥飼さん。早ければ来年にも生産から加工、販売まで一貫して行う6次産業化をめざす。(遠山武)
http://www.asahi.com/articles/ASJ1H6WNLJ1HTTHB01G.html

ttps://archive.is/0IVXJ
オーストラリア原産の鳥・エミュー 放牧で農地再生 佐賀県基山町【日本農業新聞e農ネット2015年11月15日】
ピープル:きやまファーム取締役の農家、吉田猛さん /佐賀【毎日新聞2015年10月20日】(エミュー)
休耕田の救世主になるか エミュー飼育に熱視線 基山町 [佐賀県]【西日本新聞2015年6月9日】

タグ:エミュー
posted by BNJ at 11:57 | Comment(0) | 養鶏畜産ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: