2016年01月24日

【ZOOM東北】青森発 全焼の蕪島神社…「八戸の宝」再建へ善意【産経ニュース2016年1月24日】(ウミネコ)

 ウミネコの繁殖地として知られる青森県八戸市の蕪島(かぶしま)にある蕪島神社が全焼した火災から2カ月が過ぎた。全国から支援が寄せられるなど、再建に向けた動きが着実に進む中、関係者による再建実行委員会は、約3年後の平成30年12月までの再建工事完成を目指す方針を示した。総事業費は約5億円を見込む。再建に向けて一歩を踏み出した形となり、市民は一日も早い「八戸のシンボル」の復活を心待ちにしている。(福田徳行)

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 蕪島は長さ約300メートル、幅約140メートル、高さ約19メートル、周囲約800メートルのひょうたん型の島。毎年2月下旬から約4万羽のウミネコが飛来し、4月に産卵、5月から子育てが始まり、6月末ごろから巣立ち、その後徐々に飛び立っていく。ウミネコの巣を間近に観察できる場所として大正11(1922)年に国の天然記念物に指定された。

 神社は鎌倉時代の永仁4(1296)年に創建され、福の神として、水産都市・八戸市の漁業の守り神として信仰を集めた。平成23年3月の東日本大震災の津波被害を逃れたことから震災復興のシンボルとしても注目を集め、市民の心のよりどころとなっている。

 25年には周辺一帯の種差海岸が三陸復興国立公園に再編され、蕪島は宮城県まで続く同公園の北の玄関口となった。市によると、23年は約3万人にとどまっていた神社の観光客は最近では6万人を超え、「八戸で有数の観光地」(観光関係者)に成長した。

 その蕪島神社が昨年11月5日未明の火災で全焼した−というニュースに耳を疑った。震災直後の23年4月、ウミネコが津波被害を受けた“故郷”で産卵する姿と市民の復興への思いを取材しようと蕪島を訪れた記憶が頭をよぎり、「まさか、あの蕪島神社が…」と絶句してしまった。

 火災の原因はいまだ判明していないが、支援の輪は全国に広がり、浄財箱の前は早期再建を願う寄進者が後を絶たない。時折、参拝しているという同市多賀台の男性会社員(42)は「蕪島神社は地元の宝。早く再建してほしい」と手を合わせた。以前、青森市に住んでいたという盛岡市の男性会社員(47)も「火事で焼けたと聞いて来ました。何もなくなって寂しい気持ちです」と浄財箱に寄付をした。

 また、朝市などで活発な募金活動が行われているほか、八戸市の歓楽街にある老舗の「洋酒喫茶 プリンス」ではオリジナルカクテル「かぶしま」の料金500円の一部を寄付金に回すなど、市民の間で草の根の支援も着実に広がっている。

 こうした中、再建実行委が明らかにした社殿の再建計画では、ウミネコの繁殖期の3月から8月を避けて工事を行う。29年2月までの第1期計画では設計・図面の作成や申請手続き、第2期計画(29年3月〜30年2月)で新築工事に着手し、第3期計画(30年3〜12月)で本体を仕上げ、外回りを整備する。

 野沢俊雄宮司は「以前の社殿のイメージを踏襲しながら、優しい感じのお社(やしろ)にしていきたい」と再建に向けた構想を語る。

 一方、これまでに県内外から寄せられた寄付金は4700万円余りに上った。実行委では今年を「再建元年」と位置付け、引き続き支援を呼びかけている。野沢宮司は「たくさんの人の協力で多くの寄付金が集まったことに感謝したい。一日も早く再建したい」と意欲を示した。

 約3年後、蕪島神社がどのように生まれ変わるのか。さまざまな困難も予想されるが、市民は「八戸の宝」の復活を一日千秋の思いで見守っている。太平洋を望む蕪島の頂にはやはり神社が良く似合う。

http://www.sankei.com/region/news/160124/rgn1601240015-n1.html

ttps://archive.is/NXNo7
<蕪嶋神社>再建目標2018年12月【河北新報オンラインニュース2016年1月14日】

posted by BNJ at 12:00 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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