2016年01月24日

寒がりフンボルトペンギン 繁殖に職員奮闘 稚内の水族館【どうしんウェブ2016年1月24日】(ノシャップ寒流水族館)

フンボルトペンギンに餌を与える飼育員。寒さに弱いため、室内は常に10度前後を保っている=稚内市ノシャップ寒流水族館
 【稚内】厳しい冷え込みが続く稚内で、市ノシャップ寒流水族館の職員が、寒さが苦手な「フンボルトペンギン」の飼育に奮闘している。同館によると、フンボルトペンギンは南米ペルーやチリ沿岸に生息する種のため寒がりで、冬季は屋内に移しエアコンで飼育場を温めている。新年度は、他の水族館から迎える若い個体で繁殖を目指すが、過去にはヒナが寒さで死んだ例もあるため、同館は「安心して子育てできる環境を整えたい」としている。

 14日の稚内の最低気温は氷点下7・7度ながら、屋内のペンギン飼育場は10度と温かい。同館で飼育する5羽は19〜23歳で、高井英徳主査は「人間なら高齢者。岬近くで風が強いこの水族館の寒さは体にこたえるはず。空調で足りない場合は、ファンヒーターも使ってます」と説明する。

 同館によると、フンボルトペンギンは、気候変動などで生息地では個体数が激減し、絶滅の恐れもあるという。一方、日本では全国の水族館が協力して計画繁殖に取り組み、成果を挙げている。

 2年前、市内のスキー場から「イベントで、旭山動物園のような『ペンギンの散歩』をやりたい」と依頼があったが、「雪上を歩くと凍傷になる」と断った。旭山のペンギンの散歩は寒さに強いキングペンギンが歩くが、この種は「雄は1羽700万円、雌は1千万円以上と知り、購入を諦めた」(高井主査)という。

 ノシャップ水族館にはかつて8、9羽いたが、5羽まで減少。いずれも高齢で、交流のある市立室蘭水族館から繁殖適齢期の雌雄のペアを、4月に無償で譲り受け、本格的な繁殖に乗り出すことになった。

 ただ、2004年2月にはヒナが生まれて1週間後、職員が飼育舎の窓を開けたまま帰り、寒さでヒナが死んだことがあった。高井主査は「繁殖には細心の注意が必要。数を増やし、将来『夏の散歩』を実現できれば」と意気込む。

 同水族館は整備休館中で、2月1日から冬季営業を始める。(佐々木馨斗)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/dohoku/1-0226814.html

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