2016年01月27日

道東 世界的聖地に 「エコツーリズム構想」検討開始 野鳥観光、売り込み /北海道【毎日新聞2016年1月27日】

オオワシなどの野鳥を撮影に来たフランス人(左の2人)ら=根室市の風蓮湖で
 道東を世界レベルの観光地に育て上げようという「道東エコツーリズムアイランド構想」の検討が、旅行業界や地元経済界などを中心に始まった。旅行産業の世界的な動向を見据え、世界的なエコツーリズムの聖地を目指すという。【本間浩昭】

欧州から熱視線

 「実に神秘的な鳥だ」。低気圧による強風が吹き荒れた20日朝。湖に張った氷の上にたたずむオオワシに、フランス人のマディ・ジェラードさん(68)とボルベアゲン・デイビッドさん(57)が望遠レンズを向けた。

 体長1メートル前後、翼開長約2・4メートルもある巨大な猛禽(もうきん)類に、2人は「黒ずくめの体に翼と尾の白、オレンジのくちばし。夢のように美しい」と目を輝かせた。

 ジェラードさんによると、オオワシは欧州の野鳥愛好家にとって「一生に一度は見たい憧れの鳥」で、多くの愛好家が「NEMURO」の地名を知っているという。

 根室市の春国岱(しゅんくにたい)と別海町にまたがる風蓮湖は、国内で観察できる野鳥のほぼ半数の約310種が確認される有数の野鳥の宝庫だ。こうした道東に対する欧州人の熱いまなざしを裏付けるように、根室振興局によると2014年は、英・独・仏3カ国からの宿泊が外国人宿泊客全体の5・7%を占めた。この割合は札幌市の0・7%、小樽市の0・5%に比べ、かなり高い。

道東は「世界レベルの資質」持つ

 そこで「世界レベルの観光地の資質がある」として、JTB北海道などは12月、「道東エコツーリズムアイランド構想」のキックオフフォーラムを根室市で開催。今後は地域の情報や窓口を一元化してきめ細かく提供したりPRビデオを作製したりするほか、道東観光を情報集約する拠点の設置や外国人向けのガイドの育成、販売戦略などを探るという。

 市や市観光協会は13年から6カ所の野鳥観察小屋を整備し、ストレスを与えないバードウオッチングのあり方を模索。29日から3日間、根室市で開かれる「ねむろバードランドフェスティバル2016」(市観光協会など主催)を通じ、野鳥観光を売り込む。

 新たな構想では、さらに野鳥観光以外の魅力も探る方針だ。道東は世界自然遺産・知床など国立公園3カ所、ラムサール条約の登録湿地7カ所を抱える。「鳥の国際空港がたくさんあるようなもの」と遠藤修一・大地みらい信用金庫理事長はいい、野鳥を核とした足元に眠っている総合的な魅力の掘り起こしに期待する。

世界で2.5億人、雇用創出効果

 日本エコツーリズム協会副会長の田川博己・JTB会長によると、世界のツーリズム産業の直接投資効果は約2兆ドルで、経済波及効果まで含めると6・3兆ドルになるという。重要な雇用創出産業で、世界で約2億5500万人の雇用創出効果がある。

 国際交流人口は1995年から年平均4・1%増加しており、特にアジア地域では同6・5%の高い成長率を予測。2020年には世界で約16億人と見込まれるという。

 こうした中、日本の観光分野における昨年の国際競争力ランキングは9位(アジアでは1位)で、09年の25位から躍進した。特に「顧客対応度」は世界最高の評価に位置付けられている。

 観光産業が世界的に注目される中、田川さんは「道東は国際エコツーリズムの観光地として発展する可能性がある」と強調する。
http://mainichi.jp/articles/20160126/ddl/k01/020/180000c

ttps://archive.is/vgF0Z

posted by BNJ at 22:05 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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