2016年02月06日

琵琶湖丸ごと解説本 立命館大・熊谷教授ら【YOMIURI ONLINE2016年2月6日】(水鳥の数と湖面水位の関係性ほか)

著書を手に「琵琶湖の歴史や現状を知ってほしい」と語る熊谷教授(草津市で)
 ◇歴史や文化、環境 科学的視点で紹介

 琵琶湖の変遷を研究してきた立命館大の熊谷道夫教授(64)らが、科学的な検証を基に解説する「琵琶湖は呼吸する」(176ページ)を出版した。琵琶湖再生法が昨秋施行され、新たな保全と活用への議論が高まる中、「母なる湖」の歴史や生態系などを一から学べる内容だ。(猪股和也)

 熊谷教授は県庁入庁後、県琵琶湖研究所(現・県琵琶湖環境科学研究センター)で勤務。潜水ロボットを製作して植物プランクトンの生態や湖底の生物を調べるなど、約30年にわたり地質や湖流、水温といった環境面の研究を続けてきた。

 退職後、「読みやすく分かりやすい琵琶湖の教科書を作りたい」と、元県立大准教授の浜端悦治氏(植物生態学)、総合地球環境学研究所准教授の奥田昇氏(生態科学)に協力を依頼。温めてきた長年の構想を1冊にまとめた。

 著書は、水鳥の数と湖面水位の関係性、湖魚食文化の衰退、外来魚移入の歴史など23章で構成。

 歴史の章では、約400万年前の地殻変動で琵琶湖が現在の三重県で誕生し、徐々に北上しながら今の形になったことなどを解説している。

 琵琶湖産の真珠の減少に絡め、1970年代以降の水質汚染問題も時系列で紹介。80年の県琵琶湖富栄養化防止条例施行などで、「水質は劇的に改善され始めた」と評価しつつ、「酸素濃度低下などの新たな問題も出てきているが、まだ一部の人しか気付いていない」と警鐘を鳴らしている。

 代替エネルギー問題の章では、水面と湖底の温度差を利用した発電方法などを提案している。

 熊谷教授は「県内のみならず県外の人も、琵琶湖に興味を持つきっかけになれば」と話している。

 1800円(税別)。県内の書店やインターネットで販売している。
http://www.yomiuri.co.jp/local/shiga/news/20160205-OYTNT50201.html

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posted by BNJ at 11:47 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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