2016年02月22日

オオタカ希少種解除へ 県内団体が反対の声…「トキの二の舞い」危惧【埼玉新聞2016年2月22日】

オオタカの幼鳥(おおたかの森トラスト提供)
 環境省は猛きん類のオオタカについて、種の保存法で営巣地を保護する「国内希少野生動植物種」の指定を解除する方針を固め、全国で意見交換会(説明会)を始めた。生息数が回復し絶滅の恐れがないと判断したという。オオタカは里山の生態系に位置し、長く自然保護の象徴とされてきた。県内の自然保護団体は「武蔵野の森の開発によって雑木林などの生息地が年々減少し、トキの二の舞いになる」と指摘し、環境省の方針に強く反対している。

 オオタカは体長約50〜70センチで九州以北に生息。埼玉県内では主に西部の雑木林に住み、小鳥やカモ、ネズミなどを捕らえて食べる。

 高度経済成長期の宅地開発などの影響を受け、1984年には全国で300〜489羽となった。環境省は93年の種の保存法施行と同時に国内希少野生動植物種に指定した。

 オオタカは乱開発に歯止めをかけるシンボルとされてきた。生息する土地の所有者らには営巣の際の保護が同法で義務付けられている。圏央道や県道東京狭山線の建設では、営巣期間中に工事をストップしたり、道路上にネットを設置したりするなどの保護策を講じた。生息数は増加し、2008年には関東地方周辺でも推計約5800羽が確認されるまでになったという。

 環境省が作成したレッドリスト(絶滅の恐れのある野生生物の種のリスト)では06、12年の2回にわたり絶滅危惧から準絶滅危惧に”格下げ”。14年10月には中央環境審議会の小委員会で、指定解除の方針の合意を得た。解除されれば08年のルリカケスに次いで2例目となる。

 しかし指定解除に伴い、オオタカの生息環境が一層狭まることを危惧する声もある。

 所沢市の市民団体「おおたかの森トラスト」の足立圭子代表は「武蔵野の平地林に宅地開発が入ると、オオタカがすめなくなって毎年同じ場所に営巣できなかったり、営巣を放棄したりする。巣立っていく森がなくなるのではないか」と指摘。「調査は不十分。指定を解除するなら予算措置をしてオオタカの森を担保するのが筋ではないか」と批判する。

 環境省は「捕獲や輸出入、転売を禁じ生息数の減少を防ぐ」とし、解除の実施に向けて説明会を開始した。埼玉など関東地方向けの説明会は3月5日、東京都内で開かれる。

 県はオオタカの保護について「従来と同様に鳥獣保護法に基づき、開発業者には配慮を求めていく」としている。
http://www.saitama-np.co.jp/news/2016/02/22/09.html

ttp://archive.is/aNQOF

タグ:オオタカ
posted by BNJ at 22:04 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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