2016年02月23日

野鳥観察の拠点、危機 千葉・行徳野鳥観察舎【朝日新聞デジタル2016年2月23日】(既報関連ソースまとめあり)

行徳野鳥観察舎2階に設置された望遠鏡で観察する子どもら=2015年6月

 千葉県市川市の県指定の行徳(ぎょうとく)鳥獣保護区を見渡せる場所に立つ県行徳野鳥観察舎が、昨年末に休館した。耐震性が基準を下回ったためだ。だが首都圏にあって水辺の自然の観察拠点として30年以上親しまれてきた施設だけに、利用者から存続を求める声が強まっている。

 ■耐震性足りず休館

 「見て、アオサギが大きなウシガエルをくわえています」

 祝日の11日、カメラや双眼鏡を手にした男女約10人が、普段は入れない行徳鳥獣保護区内を散策した。毎週日曜と祝日、NPO法人「行徳野鳥観察舎友の会」が案内する観察会。カワウのひなが巣から首を伸ばしてエサをねだる様子や、ヨシ原の上を飛ぶノスリや絶滅危惧種のチュウヒも観察された。友の会の佐藤達夫さん(44)は「季節によって違う鳥や小動物の生きる姿が見られるのが魅力」と話す。

 年間100〜120種の鳥が飛来する保護区は、宮内庁管轄の新浜鴨(かも)場に隣接する56ヘクタール。その観察拠点として県が隣接地に1979年に建てたのが野鳥観察舎だ。鉄骨造り3階建てで、2、3階の観察室には計44台の望遠鏡が並ぶ。平日は小学生が授業で、休日には親子連れらが訪れ、毎年約1万人が利用してきた。

 だが、県は昨年末、耐震基準を下回ることを理由に、無期限の休館に。県行政改革審議会では廃止を検討する施設に振り分けられた。

 県によると、耐震補強には約1億4千万円、建て替える場合には解体に約5千万円、簡易な建物で新設するのに数千万円かかる。

 ■「存続を」署名9000人

 突然の休館に、利用者や野鳥愛好家らが再開と存続を求め、署名活動を開始。「行徳野鳥観察舎を愛する者一同」は2月2日までに9445人分を県に届けた。県自然保護連合などの団体も「休憩、トイレの使用、荒天時の避難など、利用者にはなくてはならない施設」として要望書を提出。地元の市川市も「必要最小の建物に建て替えてほしい。費用負担にも応じる」とする要望書を県に提出した。

 1月に開かれた県行政改革審議会では「耐震面から建物は解体するのが適切。県の公の施設としては廃止せざるを得ない」とし、跡地は「市と協議検討するのが望ましい」と県に提案。県は「行革審の答申後、対応を判断する」としている。

 日本鳥学会の元会長で慶応大の樋口広芳特任教授(保全生物学)は「身近で貴重な野鳥や自然が観察できる全国でも知られた拠点で、保護・保全活動の象徴。閉じれば活動意欲をなえさせてしまうことにもなりかねず、教育的観点からもマイナスだ」と話している。(山田知英)
http://www.asahi.com/articles/DA3S12223965.html

ttp://archive.is/WOeYq
【千葉】「野鳥観察舎」は存続、「赤レンガ」は保存を 市川市長が知事に要望【東京新聞2016年2月4日】
行徳野鳥観察舎廃止が大勢 県行政改革審議会【産経ニュース2016年1月20日】
【千葉】「観察舎」存続へ署名計6411筆提出 県行革審の審議前に【東京新聞2016年1月19日】
【千葉】日本野鳥の会など知事に要望書提出 行徳の観察舎存続求め【東京新聞2016年1月15日】
【千葉】赤レンガの「保存」 野鳥観察舎「存続」 市川市長、県に要望へ【東京新聞2016年1月14日】
【千葉】県が廃止方針「行徳野鳥観察舎」 市民団体「自然守る拠点、存続を」【東京新聞2016年1月13日】(既報関連ソース多数)
行徳野鳥観察舎 県が廃止検討 「自然守る拠点、必要」 最終日570人来館、存続願いイラストや寄せ書き /千葉【毎日新聞2016年1月8日】
野鳥観察舎 存続求め署名【YOMIURI ONLINE2015年12月27日】
行徳野鳥観察舎 28日に休館 老朽化、耐震基準下回る 野外観察会や救護活動は継続 /千葉【毎日新聞2015年12月13日】(他2ソース)

posted by BNJ at 22:19 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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