2016年02月25日

福井)カスミ網猟追う「鳥の道を越えて」28日上映【朝日新聞デジタル2016年2月25日】

越前町の「織田山ステーション」で、調査用に張ったカスミ網について説明する山階鳥類研究所の佐藤文男さん=映画「鳥の道を越えて」から

 敗戦直後の1947年にGHQ(連合国軍総司令部)が禁じ、いまは調査目的に限って続く「カスミ網」の今昔を追った記録映画「鳥の道を越えて」(2014年、今井友樹監督、93分)が28日、福井市内で上映される。カスミ網で捕らえた野鳥をたんぱく源としていた岐阜の山間部と福井との意外なつながりを、8年間かけて描いた。

 今井監督は79年、岐阜県生まれ。約10年前、同県東白川村で暮らす祖父が「あの山の向こうに鳥の道があった」と語ったのが、取材のきっかけだった。

 禁令以前、故郷の東濃地方は、おとりで渡り鳥の群れを呼び寄せて捕らえるカスミ網の中心地だったことが、老人たちの話から浮かんだ。網を張る、渡り鳥が通る山の稜線(りょうせん)の猟場は「鳥屋(とや)」と呼ばれた。海がないこの地方で、保存用に塩やこうじで漬けた野鳥は貴重なたんぱく源だった。江戸時代、大きな鳥屋は入札で利用者を決め、捕ったツグミなどで年貢を納めた記録があった。故郷の鳥屋の跡には、猟師が詰めていた小屋の残骸が残っていた。

 カスミ網は現在、渡り鳥に足輪をつけて飛行経路をたどる標識調査だけに許可されている。越前町の「織田山ステーション」は、国内でも数少ないそんな元鳥屋の一つだ。今井さんは織田山へ通い、網の使い方や野鳥保護の現場を記録。ここへ出稼ぎに来ていた猟師も東濃の人だと知る。

 世代を超えて自然と人間の関係を追った同作品は、14年のキネマ旬報ベスト・テンの文化映画部門で第1位に選ばれた。今井さんは「伝統文化と鳥類保護、どちらだけでも語り尽くせない先人が伝える営みを撮り続けたい」と語る。

     ◇

 28日午後1時半から、福井市西木田2丁目の福井商工会議所国際ホールで。上映に続き午後3時15分から今井監督を囲むトークタイム。当日1500円、前売り1200円、高校生以下500円。問い合わせは上映委員会の東さん(090・8967・8143)。(永井靖二)
http://www.asahi.com/articles/ASJ2R4JHZJ2RPLZU006.html

ttp://archive.is/oF8PZ

posted by BNJ at 11:34 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: