2016年02月25日

稚内市ノシャップ寒流水族館 寒がりペンギン繁殖挑戦 室蘭からペア招き 日本最北の水族館 /北海道【毎日新聞2016年2月25日】

 本来は南米に生息する「フンボルトペンギン」はペンギンなのに寒がりだ。その繁殖にノシャップ岬にある日本最北の水族館「稚内市ノシャップ寒流水族館」がチャレンジする。6人の飼育員を束ねるのは高井英徳さん(41)。水族館を訪れる子どもたちに命が育つ過程を教えたいという。

 フンボルトペンギンの故郷は南米のチリやペルー沿岸。気温10〜20度の環境を好む。これに対し、稚内地方気象台によると、稚内の平均気温は年間で6・8度、最も寒い1〜2月で氷点下4・7度だ。寒流水族館にいるフンボルトペンギンは5羽。寒い日は飼育室に運び込まれたファンヒーターの前で暖を取っている。

 日本ではおなじみの種だが、実は絶滅危惧種だ。世界中の飼育施設が繁殖に挑んでおり、寒流水族館も挑戦を決めた。室蘭市の室蘭水族館から適齢期のペアが来る予定だ。

 寒流水族館には苦い過去がある。2004年2月に生まれたひなが寒さで死んでしまった。卵からかえって1週間後のこと。ある晩、飼育室のある建物の窓を開けたままにしたためだった。

 同じ失敗は繰り返さない。繁殖しやすい環境づくりのため、カップル専用の個室を用意することも検討している。春と秋に産卵する場合が多く、約40日後にふかする。高井さんは「都会の水族館のような立派な設備はないが、繁殖を成功させ、命を身近に見守られる場にしたい」と話している。
http://mainichi.jp/articles/20160225/ddl/k01/040/009000c

ttp://archive.is/D1kV2

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