2016年02月29日

(自然旅)干潟歩いて生き物観察 千葉・三番瀬 東京湾で貴重なふれあい【朝日新聞デジタル2016年2月29日】

生き物を見つけ、観察し、放す。参加者は夢中で干潟を歩いていた=千葉県船橋市の三番瀬

 倉庫街をバスに揺られ、終点で降りて歩くこと約3分。目の前に光り輝く水面が広がった。見上げると水鳥の群れ。遠くに富士山も見える。千葉県の東京湾最奥部に広がる干潟、三番瀬(さんばんぜ)だ。

 2月中旬。長靴姿の10人ほどのグループが干潟を歩いていた。視線は足元。ゆっくり歩き、1センチ足らずの小さな穴をログイン前の続き見つけると、干潟の泥を注意深く掘り起こす。小さなカニやエビ、ゴカイの仲間が見つかるたびに皆で集まり、のぞき込む。「可愛いね」。寒い冬の海に笑顔が広がる。

 NPO法人三番瀬環境市民センターが1990年代から続ける自然観察会。同センターの町田恵美子副理事長は「干潟の楽しさを知ることで好きになってもらえれば」と話す。地道にファンを増やしていく取り組みだ。

 干潮を迎え、あちこちに潮だまりができる。ハゼをすくい、ゴカイの巣を拾う。最近姿を見せなかったアカエラミノウミウシが見つかると歓声があがった。楽しそうな様子にひかれ、鳥を観察をしていた小学生も近寄ってくる。約2時間で見つけた生き物は15種類。春になれば数倍に増えるという。

 三番瀬は千葉県の浦安、船橋、市川、習志野の4市の沿岸約1800ヘクタール。かつてあった埋め立て計画は大きな反対運動の末に頓挫した。観察会の会場「ふなばし三番瀬海浜公園」は人工海岸だが、東京湾の中で生き物と触れ合える貴重な場になっている。

 干潟は環境の変化に敏感だ。センターによると、台風などで海底の高さが数十センチ変わるだけでアマモが育たなくなる。数年前に多かったバカガイは今ほとんど見ない一方、カキは増えているという。

 観察会の終了間際。干潟の泥の表面が薄い緑褐色に変わっていた。潮が引いた後に光合成したケイ藻類。生き物の食糧になるかけがえのない存在だ。町田さんが参加者に声をかける。「きれいですよね。海が生きてる証拠です」

 (野瀬輝彦)

    *

 観察会の日程は三番瀬環境市民センターのフェイスブックページ(https://www.facebook.com/npo.sanbanze/別ウインドウで開きます)で。
http://www.asahi.com/articles/DA3S12234303.html

ttp://archive.is/HTDzZ

posted by BNJ at 23:15 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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