2016年03月16日

News Up 成果はいかに カラス退治に天敵活用【NHKニュース2016年3月16日】

毎朝の通勤や通学で繁華街を通ると足元に生ゴミなどが散らかっていて、嫌な思いをしたことがある方も多いのではないでしょうか。飲食店などが夜間に出したゴミを、カラスがあさって散らかした跡です。
時には頭上すれすれを飛んで怖い思いもさせる都会のカラス。このやっかいな存在のカラスを追い払うために“天敵”を活用しようという取り組みが始まりました。
カラスの群れが散り散りに
午前6時、東京・渋谷区の繁華街。空も明るくなり、カラスの群れも餌を求めて集まってきます。大通りの交差点では、すでに10羽以上のカラスが飲食店から出たとみられるゴミ袋に群がり、歩道や車道に生ゴミを散らかしています。
そこに放たれたのは、一羽の「タカ」。佐賀県武雄市で「たか匠」として活動する石橋美里さんが飼育しています。
石橋さんの腕にのったタカは、鋭い眼光で辺りをへいげいします。そしてカラスの群れに一気に切り込んで行くと、カラスの群れは散り散りになって飛び立ち、いちもくさんに逃げていきました。早速、効果が証明された形です。
カラスの群れが散り散りに
都会に暮らすカラスは上空をわがもの顔で飛び回り、向かうところ敵なしのようにも見えますが、自然のなかでは、鋭い爪を持つタカなどの猛きん類が天敵だということです。16日に行われたのは、このタカを使って、路上にごみを散乱させるカラスを追い払うことができるかを調べる実証実験です。渋谷区とNPOが協力して実施しました。
渋谷区で環境政策アドバイザーを務める松嶋範行さんなどが先遣隊となって、カラスがゴミをあさっている現場を見つけます。そこに相手に気付かれぬよう、石橋さんとタカの乗った車が近づき、車内からタカを一気に放ってカラスを追い払うという作戦です。
およそ2時間にわたって行われた実証実験。たか匠の石橋さんは「渋谷にはハトもたくさんいるため、タカが集中できないなどの難しさもありますが、カラスに恐怖を与えることができたと思います」と話し、手応えを感じたようでした。
これまでも続けられた攻防戦
渋谷の商店街ではこれまでもカラスに悩まされ、対策を取ってきました。十数年前には、全部で98ある街路灯を新しいものに取り替えました。カラスが集まり、飲食店が出した生ゴミが荒されたり、買い物客が糞をかけられたりする被害が相次いでいたからです。
新たな街路灯は、剣山のようなとがった金属を電灯の上部に乗せたり、看板の部分に針金を張ったりして、カラスがとまることができないような形状になっています。
渋谷センター商店街振興組合の小野寿幸理事長は「対策の結果、カラスの数はずいぶんと減ったが、今後も買い物客に不快感を与えないように対策を進めたい」と話しています。

東京都内で生息するとみられるカラスの数は、捕獲対策が進められたことで平成26年度の段階で1万4900羽と、対策を始めた平成13年度の3万6400羽と比べて大幅に減少しています。また、都庁に寄せられたカラスに関わる相談件数も、平成13年度の3754件から減少し、平成26年度は281件にとどまっています。
したたかなカラスに苦戦も
16日の実証実験では課題も見られました。通勤などの人たちが通る脇で、堂々とゴミに群がる複数のカラス。再び車で近づき、タカが飛び出しました。
ところが今度はカラスはあまり逃げず、タカもカラスと一緒に街路樹の枝に止まってしまいました。このあとの現場でも、タカはカラスの群れに囲まれてしまうなど、したたかな敵を相手に苦戦を強いられます。
区の環境政策アドバイザーの松嶋さんは「カラスも群れでタカを追い込むなどして抵抗しているのではないか」と分析。「今回の実験結果を基に、今後、タカをどのように活用していくのか検討を進めるとともに、飲食店などにカラスの餌となるゴミ出しのルールを徹底するよう呼びかけ、きれいな街作りに取り組んでいきたい」と話しています。
ゴミ拾いをパフォーマンスに
渋谷の繁華街の美化に向け、区などがカラス対策に力を入れている一方で、ちょっと変わったパフォーマンスとともに路上のゴミ拾いを行っているグループもあります。
このグループは、「時代組 婆沙羅ーBASARAー」。チャンバラをはじめ歌やダンスを行うパフォーマンス集団です。札幌市で活動する「一世一代 時代組」というグループの東京支部という位置づけで、ことしの元日から活動を始めました。
武士のような格好をした5人ほどが、刀の代わりに火ばさみを持ち、ゴミを見つけると「何奴!モラルのない心を成敗」と叫びながらゴミを拾っていきます。
今は渋谷で毎週日曜日の午後3時から午後5時にかけてゴミ拾いを行い、外国人観光客から声をかけられることも多いということです。
「地方や国を超えて、ゴミを捨てないというマナーを広げていきたい」(事務局担当者)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160316/k10010445611000.html

ttp://archive.is/YYXbS

posted by BNJ at 23:00 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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