2016年03月30日

登別で見つかったタンチョウ1羽は雌、ほぼ断定【室蘭民報2016年3月30日】

 登別市幸町で今月に見つかったタンチョウ2羽のうち1羽が、雌であることが専門家により「ほぼ断定された」。日高地方で同一の親から生まれた個体で、研究者が追跡調査しているが「今後の動向推定に一つの重要な手掛かりが得られた」としている。

 タンチョウの著名な研究者で、専修大北海道短大名誉教授の正富宏之さん(83)=札幌=が、室蘭民報社が19日に撮影した約70枚の写真データにある行動を分析、判断した。

 1羽がくちばしを急角度で上へ向けている写真について「交尾を誘う『くちばし挙げ』と言われる行動で、雄も雌も行います」と説明した。

 続くカットに着目し「もう1羽が同じ姿勢で反応しないため一度中止し、相手を気にしながら移動、再度『くちばし挙げ』をしています。それでも反応がなく、今度は『開翼』を始めました」と展開した。

 「『開翼』は雌特有の動作。一連の写真ではアピールされた右のタンチョウが交尾(マウント)をせずに少し歩き、それに沿って左の雌が背中を相手へ向けるように体を回しています」と語った。

 「結局、交尾不成立(この時期に成鳥つがいでもよく起きる)となり、続いて正常な交尾後と同じ相互の『背曲げ』行動から、一連の『お辞儀』行動などと続いています」と解説した。

 正富さんは「2枚の写真とも左の年長個体はほぼ雌と断定してよい。2羽の性別が不明でしたが、室民の写真から1羽の性が確定できました。大変貴重な記録」と話している。

 2羽は登別で発見された後、25日に年少個体だけが千歳川水系で再度確認されたが、年長個体の姿はなかったという。
(鞠子理人)

【写真=雌特有の「開翼」行動を見せる年長個体(左)】
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2016/03/30/20160330m_04.html

ttp://archive.is/KkR27

タグ:タンチョウ
posted by BNJ at 23:12 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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