2016年04月23日

低アレルギー卵期待 原因物質持たないニワトリ誕生【信濃毎日新聞2016年4月23日】(既報2ソース)

 産業技術総合研究所(茨城県つくば市)や農業・食品産業技術総合研究機構(同)、信州大農学部(上伊那郡南箕輪村)の鏡味(かがみ)裕教授(51)=発生工学=でつくる共同チームは22日までに、生物の遺伝情報を書き換える「ゲノム編集」の技術を使い、卵白アレルギーの主な原因となるタンパク質「オボムコイド」を持たないニワトリを誕生させるのに成功した。低アレルギーの鶏卵の開発が期待されるという。英科学誌ネイチャーの姉妹誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された。

 産総研などによると、ニワトリの雄になる有精卵から、精子の元になる「始原(しげん)生殖細胞」を取り出し、ゲノム編集の技術で遺伝子情報を書き換え、オボムコイドを作れないようにした。

 この細胞を他の雄の卵に移植し、成長した雄を、遺伝子を書き換えていない雌と交配。生まれた雌雄を交配させたところ、オボムコイド関連の遺伝子を持たないニワトリが生まれた。順調に育っており、今後卵を産むかどうかを含めて研究を進めるという。

 鏡味教授は、鳥類の組織再生や発生などを担う「幹細胞」などの培養や操作などを研究。これまで始原生殖細胞を簡単に取り出せる手法を開発したり、効率的な培養方法を明らかにしたりしてきた。今回は同細胞の培養を担った。

 鏡味教授は「特定の遺伝子を書き換えることが可能と確認された。ニワトリが、組織やタンパク質の培養に活用できることが改めて裏付けられた」とし、「こうした研究の面白さを学生に伝えたい」と話している。
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20160423/KT160420FTI090015000.php

世界初 卵アレルギー原因の遺伝子持たないニワトリ【NHKニュース2016年4月13日】
これまでの遺伝子組み換え技術よりもはるかに正確に生物の遺伝子を操作できる「ゲノム編集」の技術を使って、卵アレルギーの原因となる特定の遺伝子を持たないニワトリを作り出すことに、産業技術総合研究所などの研究グループが世界で初めて成功しました。
この研究を行ったのは、産業技術総合研究所と農業・食品産業技術総合研究機構などのグループです。
グループではニワトリの精子の基となる細胞、「始原生殖細胞」の遺伝子をゲノム編集の技術を使って操作し、卵アレルギーの原因物質の1つ「オボムコイド」を作り出す遺伝子を取り除きました。
そして、この細胞をニワトリの卵に移植し、ふ化させるなどしたところ「オボムコイド」を作る遺伝子を持たないニワトリを世界で初めて作り出すことに成功したということです。
産業技術総合研究所の大石勲総括主幹は、「最近ではニワトリの卵の中で医薬品を作る技術が登場しているが、今回のような技術を使えばアレルギーを起こしにくいワクチンや医薬品を卵を使って作ることが可能になってくると思う」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160413/k10010477401000.html

卵アレルギーの原因作れないニワトリ誕生 ゲノムを編集【朝日新聞デジタル2016年4月7日】
アレルゲン「オボムコイド」の遺伝子を持たずに生まれたニワトリ。左がオス、右がメス(農研機構提供)

 卵アレルギーの主要な原因物質(アレルゲン)を作れなくしたニワトリを、ゲノム編集技術で誕生させることに成功した、と産業技術総合研究所や農業・食品産業技術総合研究機構などのチームが発表した。受精卵を使って製造するワクチンなどの医薬品の安全性向上や、低アレルゲン性の卵の開発などにつながりうる成果という。

 英科学誌サイエンティフィック・リポーツに6日、論文が掲載された。

 ゲノム編集は、狙った遺伝子を壊したり置き換えたりできる技術として注目されている。ただ、ニワトリの卵は、受精から産み落とされるまでの24時間で細胞分裂が大幅に進むため、この技術を使いにくかった。

 チームは、精子の元になる細胞をゲノム編集技術で改変する方法をとった。強力なアレルゲンになる「オボムコイド」というたんぱく質を作る遺伝子を除去。この細胞を受精卵に移植して孵化(ふか)させ、掛け合わせることで、この遺伝子が完全に欠落したニワトリをつくりあげた。

 誕生したニワトリは今のところ異常なく成長していて、今後、卵を産めるかどうかや、卵白にオボムコイドが含まれていないかなどを調べるという。

 産総研の大石勲総括主幹は「ほかにもアレルゲンはあり、これで卵アレルギーが一挙に解決するわけではないが、ゲノム編集技術を活用することで、食用卵の安全性だけでなく肉質の改善など様々な応用が将来的に期待できる」と話す。(吉田晋)
http://www.asahi.com/articles/ASJ4661R7J46UJHB00Y.html

ttp://archive.is/rx8C7
ttp://archive.is/hQM0U
ttp://archive.is/1FCh0

posted by BNJ at 11:45 | Comment(0) | 養鶏畜産ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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