2016年04月21日

コウノトリ 電柱に営巣◇お相手いまだ見つからないが…紀の川河口埋め立て地【YOMIURI ONLINE2016年4月21日】(和歌山県)

 3年半ほど前から和歌山市に住みついている雄のコウノトリ(国特別天然記念物)が、同市湊の紀の川河口の埋め立て地に立つ電柱に巣を作った。雌はおらず、卵を育てているわけではないが、関係者は「カップルが成立すれば、赤ちゃんが生まれる可能性がある」と期待を寄せている。(今村真樹)

 コウノトリは足に付けられた輪で個体識別が行われており、和歌山市内に住みついているのは、京都府京丹後市で2012年5月に生まれた「J0057」という雄。同年9月から和歌山市園部にある電力関係の鉄塔をねぐらにして飛び回り、鳥好きの市民からは「和歌山コウちゃん」と呼ばれている。

 巣を作ったのは、鉄塔から約7キロ西に離れた新日鉄住金和歌山製鉄所そばの電柱(高さ約13メートル)。一帯は、関西電力が将来のLNG火力発電所建設を見込んで1998〜99年に取得した。関電によると、現在は地盤改良中で土地は利用しておらず、電柱に電気は通っていない。

 同市内で喫茶店を経営し、コウノトリの様子をブログで発信している土橋進さん(64)によると、3月22日にお客さんから「大きい鳥が巣作りをしている」と連絡があった。翌日、仲間の福田直彦さん(71)が許可を受けて現地を訪れたところ、コウノトリが小枝などを集めて作った巣の上で約15分間、周囲を見渡している様子を確認し、写真も撮った。一般人が立ち入れる場所ではないため、関電は、とりあえず様子を静観する方針。天然記念物を担当する県も動向を見守る。

 兵庫県豊岡市の「県立コウノトリの郷さと公園」によると、コウノトリは通常、カップルで巣作りを行うが、雄単体で作る例もあるという。ただ、普段居着いている地域から相当に離れた場所のため、福田さんは「テリトリー内でなく、なぜあえて離れた埋め立て地の電柱に巣を作ったのか。近くに餌場でもあるのだろうか」と首をひねる。

 土橋さんによると、1月までは県内で別の雌のコウノトリを確認する場面もあったが、やがて京丹後市に移動し、現在は雄の「J0057」がいるのみという。

 通常、コウノトリの産卵は5月頃までに終わるとされる。雌の飛来がないため、現時点でその兆候はうかがえないが、土橋さんは「大型の鳥なので、和歌山からすると福井県や富山県ぐらいまで行動範囲に含まれる。どこかから『お嫁さん』を連れてきて、赤ちゃんを和歌山で産んでくれたらうれしい」と話している。
http://www.yomiuri.co.jp/local/wakayama/news/20160420-OYTNT50117.html

ttp://archive.is/wgsTZ

posted by BNJ at 11:34 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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