2016年04月23日

福島)鷹匠、「害鳥」の追い払いに引っ張りだこ【朝日新聞デジタル2016年4月23日】

ハリスホークを腕に乗せ、現場に向かう菊地誠一さん=郡山市

 江戸時代、タカを飼育し、大名らの狩りに随行した鷹匠(たかじょう)。時代を経て、今は都市部のカラスやハトといった「害鳥」を追い払う仕事を任されるようになった。郡山市でも、商店街などで鷹匠のタカが目を光らせている。

 カラスの群れが空を舞い、ハトが電線にずらりと並ぶ。眼光鋭い1羽のタカがスーッと飛び込んでいった瞬間、カラスはパニックを起こしたように騒ぎ、ハトは飛び去った。

 今月3日、郡山市の食品会社。只見町福井に住む鷹匠の菊地誠一さん(55)が放ったのはタカの仲間、ハリスホークだ。黒褐色の翼を広げれば70センチほどある。

 この食品会社での仕事は5日目だ。カラスは初日、「天敵」に対し群れになって攻撃を仕掛けた。だが、今では威圧感がある姿を見るだけで飛び去るようになったという。「カラスたちは代々やってきて困っていた。おかげで数はかなり減った」と同社の従業員は言う。

 郡山市中央商店街も約2年前から、カラスの大群に悩まされてきた。飲食店が店の外に出す残飯がお目当てらしい。夕方、集団でやって来て、翌朝、「フン害」を残して飛び去っていく。

 なかでも、うすい百貨店前のシラカシの並木はカラスの止まり木となっていた。開店前の約1時間、百貨店の従業員数人がブラシやホースでフンを洗い流すのが日課に。カラスが嫌がる音を断続的に流したり、おもちゃのカラスをつるしたり、主な枝を伐採するなどしたが効果は乏しかった。

 そのため中央商店街振興組合は今年1月、菊地さんに追い払いを依頼した。菊地さんは2、3月の計4回、ビルの屋上からハリスホークやオオタカを飛ばすなどした。その結果、カラスは来なくなったという。

 菊地さんは「カラスには山に帰ってもらっただけなので、タカがいないと分かればまた戻ってくる。定期的にタカを連れてくる必要がある」と言う。

 環境省やNPO法人「日本放鷹協会」によれば、鷹匠に公的な資格はいらない。鷹狩りの猟期は冬の一時期に限られ、捕獲量も制限されている。

 そこで「害鳥」追い払いの仕事が生まれ、5年ほど前から注目されるようになった。「害鳥」被害に悩む自治体などが多いため、人にけがをさせるような事態にならない限り、今後もこうした仕事が増えそうだという。

 菊地さんは農業のかたわら、6年前からタカの調教を始めた。現在は訓練の成果を競う全国大会に出場するほどの腕前で、郡山市にタカやフクロウなどと触れ合える猛禽(もうきん)カフェ「ファルコン」を開いている。

 シラサギのフン害に悩む矢吹町や山形市からも出張依頼が舞い込んでくる。「タカが人の暮らしに役立ち、魅力を身近に知ってもらえる機会が増えたことはうれしい」と菊地さんは話している。(高田誠)
http://www.asahi.com/articles/ASJ4F366QJ4FUGTB002.html

ttp://archive.is/Ln7Lx

posted by BNJ at 12:07 | Comment(0) | 鳥獣狩猟ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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