2016年05月03日

カラスと電柱上の攻防、ハンガーの針金が大敵【読売新聞2016年5月3日】

カラスの巣を撤去する北電社員ら
 電柱の上に営巣するカラスと、北陸電力の戦いが年々激しさを増している。

 営巣期間にあたる2〜5月に北電は毎年カラスの巣を取り除くが、撤去件数はこの10年で倍増。放置すれば停電につながりかねないため北電は対策に知恵を絞るが、カラスも巧みに巣を作るケースが増えており、いたちごっこが続いている。

 北電によると、2015年2〜5月に撤去した巣は同社全体で1万6588個、石川県内で5385個に上る。05年には県内で2766個だった。撤去作業中にカラスに襲われることもしばしばと、実は危険な作業だ。

 撤去件数が増えた理由は、北電が見回りの体制を強化し、覚知が増えたためでもある。だが同時に、石川支店の担当者によると、カラスがエサを得やすい、ゴミ捨て場や畑などに巣作り場所を選択し始めたことも関係するようだ。

 カラスの生態に詳しい宇都宮大の杉田昭栄教授(動物機能形態学)は「敵に卵やひなを狙われないよう、エサ場に近い見晴らしのいい所に巣を作る習性がある。周辺にエサが豊富で、個体数が増えているのではないか」と分析する。

 北電が神経をとがらせるのは、カラスは巣作りに木の枝だけでなく、民家にあるハンガーの針金などを盗み出して使う点だ。巣から飛び出た針金が電線に触れると漏電し、広範囲の停電が起きてしまう。巣の場所によっては数百戸に影響が出ることも想定されるという。

 実際にカラスの巣など鳥害による停電は県内で例年5、6件発生しており、今年もすでに3件発生。4月4日には金沢市と野々市市の一部で、約310戸が最大約1時間45分にわたって停電した。

 北電は最近、停電につながりかねない巣を多い日には1日に約200個取り除いている。そもそも営巣させないよう、年間100万円程度をかけ、電柱の上に約10センチの針がついた樹脂製の針山を設置したり、羽に何かが触れるのを嫌がる性質に着目して透明な糸を張り巡らせたりと新たな対策も実施。それでも、針山を避けたり、糸の隙間を狙ったりと、「撤去して1、2日後にまたできているケースもある」という。

 北電石川支店は、金沢市大桑の電柱の上に作られた巣の撤去作業を報道陣に公開。高所作業車に乗った社員が、卵が産み落とされた巣を撤去した。同社は「材料になるハンガーなどを持ち去られないよう保管に注意してほしい。巣を見つけた場合は連絡を」と呼びかけている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160502-OYT1T50140.html

ttp://archive.is/IVTU8
大阪環状線 カラスの巣で停電、一時運転見合わせ【毎日新聞2016年4月27日】

posted by BNJ at 21:22 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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