2016年05月13日

12年ぶりライチョウ飼育へ…大町山岳博物館【読売新聞2016年5月13日】(他1ソース/既報1ソース)

乗鞍岳のライチョウ(2013年5月撮影)
 環境省は12日、国の特別天然記念物ニホンライチョウの人工繁殖に向けた孵化ふか・飼育を、今年度から新たに県内の大町山岳博物館(大町市)で実施すると発表した。同館でのニホンライチョウの飼育は12年ぶり。関係者は「過去の飼育経験をニホンライチョウの保全に生かしたい」と意欲を語っている。

 環境省による人工繁殖の試みは、昨年度に上野動物園(東京)と富山市ファミリーパークで実施したのに続き2回目。今年度は大町山岳博物館を加えた3施設での実施となる。計画では、生息地の乗鞍岳(長野、岐阜県)で6月の産卵期に採取した卵4個を上野で、その後の抱卵期に採取の8個を富山と大町で、それぞれ育てる。

 同館は、1963年からニホンライチョウの飼育を始め、国内では生息地域外の低地で唯一、繁殖に成功した実績を持つ。これまでに300羽近くを飼育したが、2004年に最後の1羽が死んで以降、飼育が途絶えていた。

 同館はその後、ニホンライチョウの飼育・繁殖技術の確立に向け、北極圏に生息する亜種の「スバールバルライチョウ」の飼育を始めている。3棟あるライチョウ舎は最新の空調設備や空気清浄機を備えており、ニホンライチョウの飼育には、うち1棟を充てる予定だという。

 同館前館長で飼育員の宮野典夫さん(65)は「過去の飼育で得た経験や感覚に加え、最新の設備や機器を活用し、事業を成功させたい」と話している。

 ニホンライチョウの生態に詳しい、中村浩志・信州大名誉教授(鳥類生態学)は「大町では人工繁殖に成功してきた。メスが育ち、野生からの採卵をしなくても研究を進められるようになれば」と期待している。
http://www.yomiuri.co.jp/local/nagano/news/20160512-OYTNT50383.html

ニホンライチョウ 大町で飼育、正式に発表 環境省【信濃毎日新聞2016年5月13日】
 環境省は12日、絶滅が懸念される国特別天然記念物ニホンライチョウの人工的な飼育や繁殖の技術を確立するため、6月ごろに北アルプス乗鞍岳(長野、岐阜県境)で採集する卵を受け入れる施設に、大町市立大町山岳博物館を選んだと正式発表した。大町山岳博物館での飼育が12年ぶりに再開する。

 同省希少種保全推進室によると、生息個体数が安定している乗鞍岳の畳平で、5月中に巣の状態を調べて採集の可否や場所を判断。6月下旬ごろ、卵8個を採集し、大町山岳博物館と富山市ファミリーパークの2施設に4個ずつ提供する。6月上旬ごろに採集した4個は、東京・上野動物園が受け入れる。

 昨年、近縁亜種のスバールバルライチョウの飼育実績がある上野動物園と富山市ファミリーパークが卵を受け入れたが、現在も生存しているのは富山の雄3羽だけ。一方、大町山岳博物館は、1963(昭和38)年から2004年に最後の1羽が死ぬまで約40年間、国内唯一のニホンライチョウの低地飼育に取り組んだ実績がある。

 希少種保全推進室の番匠克二室長は、卵の受け入れ先に大町を加えた理由について「過去の経験を積極的に生かして、ひなの生存率の向上につなげたい。雌のひなが育ち、人工繁殖下でつがいが生まれることを目指したい」としている。
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20160513/KT160512FTI090008000.php

大町山岳博のニホンライチョウ、来月にも飼育再開【信濃毎日新聞2016年5月11日】
ハイマツの中のニホンライチョウ=2015年10月、北アルプス・乗鞍岳北方
 大町市立大町山岳博物館が6月にも国特別天然記念物ニホンライチョウの卵を受け入れ、飼育を再開する見通しであることが10日、分かった。同館は2004年に飼育を中断しており、再開すれば12年ぶり。国内唯一の低地飼育の施設として約40年間活動した経験を生かし、絶滅が心配されているライチョウの人工繁殖の技術確立に挑む。

 環境省と公益社団法人「日本動物園水族館協会」(日動水)が進める保護増殖事業の一環で、12日に発表する。

 関係者によると、同省は6月ごろ、北アルプス乗鞍岳(長野、岐阜県境)の畳平で複数の卵を採集。大町山岳博物館のほか、東京の上野動物園、富山市ファミリーパークの3施設で卵をふ化させて、飼育する。

 乗鞍岳で採集した卵は昨年も、近縁亜種スバールバルライチョウの飼育実績がある上野と富山の2施設が受け入れ、ふ化に成功した。しかし、上野のひなは全滅し、生存しているのは富山の雄3羽だけになっている。生息地の山岳以外での飼育や人工繁殖の技術は確立されておらず、飼育の難しさが改めて浮き彫りになった。

 環境省の検討会が3月に開かれ、16年度の保護増殖事業について話し合った。その席でニホンライチョウの飼育実績がある大町山岳博物館も加えるよう求める意見が出ていた。

 同館は昨年、保護増殖事業に参加。2施設で成鳥が順調に育ち、複数のつがいができた場合は大町山岳博物館でつがいを飼育する予定になっていた。

 同館は、1963(昭和38)年から2004年に最後の1羽が死ぬまでニホンライチョウを飼育。昨年、飼育再開を目指し、新ライチョウ舎を3棟整備、スバールバルライチョウの飼育も始めた。環境省は、こうした実績を踏まえ同館を卵の受け入れ先の一つに決めたとみられる。

 同館元館長の宮野典夫・指導員(65)は「正式発表はこれからと聞いているが、40年間で培った技術と実績に加え、近縁亜種(スバールバルライチョウ)の飼育経験も生かし期待に応えたい」と話す。検討会メンバーでもある信州大名誉教授で中村浩志国際鳥類研究所(長野市)の中村浩志・代表理事(69)は「大町でのニホンライチョウの飼育経験を生かすことが欠かせない」と指摘している。
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20160511/KT160510FTI090015000.php

ttp://archive.is/dtf0J
ttp://archive.is/GYvov
ttp://archive.is/n52Uz
長野)今年もライチョウ採卵へ 3施設で人工飼育【朝日新聞デジタル2016年5月13日】
ライチョウ人工繁殖 今年も…ファミリーパーク【読売新聞2016年5月13日】
ニホンライチョウ繁殖 大町で…委託先に検討へ ◆実現すれば飼育12年ぶり【YOMIURI ONLINE2016年3月19日】

posted by BNJ at 11:37 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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