2016年05月13日

トキ 「純野生」ひな5羽すくすく 関係者、今月下旬にも巣立ち期待 佐渡 /新潟【毎日新聞2016年5月13日】

 佐渡市で、いずれも野生下で生まれ育った国の特別天然記念物・トキのつがいから、相次いでひなが誕生している。12日現在で確認されている「純野生」のひなは計5羽で、環境省は「トキの野生復帰に向けて意義深い」と歓迎している。順調に育てば、5月下旬にも巣立つひながいるとみられ、関係者は42年ぶりとなる純野生ひなの巣立ちを願っている。

 「今日も元気だな」「ひなが首を伸ばしているのが見える」

 10日午後、佐渡市新穂正明寺にある同省の施設では、職員らが巣から100〜200メートル離れた地上に設置したビデオカメラで撮影した映像で、巣の様子を確認していた。

 野生トキ同士のつがいから、40年ぶりのひな誕生が確認されたのは先月21日。2008年の放鳥開始以来、待ちわびていたひなの誕生に、関係者からは喜びの声が上がったが、同28日にはひなの姿が見えなくなり、同省は親鳥が子育てを中止したと判断した。

 だが同日には、別の野生トキ同士のつがいからひなが生まれたことが確認され、このペアからは計3羽が誕生。さらに別の2ペアからも1羽ずつ確認され、12日現在、野生トキ同士の3ペアから生まれた計5羽のひなが、順調に生育しているとみられている。

 純野生のひなが増えている要因として、佐渡自然保護官事務所の遠矢駿一郎自然保護官は、冬から春先にかけて気温が高く、天候も安定していたことなどが影響したとみている。また、野生下で生まれたひなが初めて巣立った12年以降、野生トキの数は増え、14年にはそれまでの計12羽を大幅に上回る31羽が巣立ち。ちょうど今年、繁殖年齢を迎えたことから「多くのペアを作り、繁殖しやすい環境になったのでは」と分析する。

 環境省が3月に策定した「トキ野生復帰ロードマップ2020」では、20年ごろまでに野生下で1年以上生存するトキが220羽となることを目標としている。遠矢自然保護官は「野生下で生まれたトキが繁殖して子を産むことは、人の手を借りずに世代をつなぐ本来の野生の生き物の姿。そのひなが増えるのは、数字の目標達成以上に意義深い」と強調した。【南茂芽育】
http://mainichi.jp/articles/20160513/ddl/k15/100/042000c

ttp://archive.is/cD1E6
羽ばたけトキ トキ純野生ひな 新たに2羽確認【新潟日報モア2016年5月11日】

タグ:トキ 佐渡島
posted by BNJ at 11:55 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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