2016年05月16日

湖国で働く/1 カイツブリ、共に感動を /滋賀【毎日新聞2016年5月16日】

まちおこしのスタッフと人気キャラクター「カイツブリ」に囲まれた西川興社長(中央)=佐竹義浩撮影
 「滋賀を元気に、面白く」。地域おこしに励む人たちは多いが、会社組織にしてテレビ局とタイアップし、日々イベントを仕掛ける集団はあまりない。「株式会社まちおこし」(本社・守山市)を率いるのは西川興社長(46)。その頭の中は、次なる挑戦へのアイデアでいっぱいだ。【佐竹義浩】

 毎週月〜木曜の午後6時、びわ湖放送(BBC)で軽快な音楽とともに「知ったかぶりカイツブリにゅーす」(15分)が始まる。この番組をまちおこしがBBCと共に製作。最近は、県鳥をキャラクターにした「野洲のおっさんカイツブリ」が、琵琶湖を一周するイベントの様子を中心に放送している。

 「びわ湖の日(7月1日)のPRです。制定30周年を機に始め、今年で6周目。4月下旬から行脚を始め、途中で出会った方はほぼ全員、番組に登場します」と西川社長。「琵琶湖の環境保全を訴えた主婦たちのせっけん運動が、記念日の制定につながった。この母の愛をきちんと伝えたい」と継続の意義を強調する。昨年は延べ1万5000人が登場。「地域貢献もしたい、というスポンサー企業のおかげで番組も成り立ちます」という。

 西川社長は当初、コピーライターとして広告代理店に勤めていたが、「自分から何かを興す仕事をしたい」と2000年4月にまちおこしを設立。企業PRのアニメ製作などを手がけ、07年には東京のコンテンツメーカーから合弁話を持ちかけられるほどの実力をつけた。しかし、「東京に行けばその他大勢になるだけ。地元で受ける作品を作りたい」との思いを強め、びわ湖放送へ「作品でまちおこしをしましょう」と持ちかけた。

 最初のアニメ作品(1分間)は、子どものカイツブリのキャラクターたちが県民の共感を誘うギャグを歌う内容。「面白くて、視聴者のつなぎとめになる」(竹内真作・びわ湖放送企画営業部長)と思惑が一致し、放送が始まった。08年9月から発売された「知ったかぶりカイツブリ」シリーズのDVDは累計3万本を売るヒット商品に。キャラクターも増えて“野洲のおっさん”も登場。「親でなくても、子どもの近くには常に見守ってくれる大人がいるよ、というメッセージです」(西川社長)という。人気キャラが登場する番組は、既に放送840回を超えた。


警察の犯罪防止啓発活動にも出動する「忍ジャガー」=株式会社まちおこし提供
 一方、県外に滋賀をアピールするキャラクターが「甲賀戦士 忍ジャガー」。甲賀忍者の活躍を基にしたヒーロー物語で1話が1分半〜13分のドラマ計30話をびわ湖放送と共同で製作、一昨年から昨年にかけて放映した。現在、約100分のDVD作品にリメークし、地方映画祭への出品を検討している。

 昨年はテレビ番組制作会社から声がかかり、カンボジアのテレビ局の教育番組作りにも参加した。同社が作る作品の認知度が上がるにつれ、活躍の場も広がりつつある。

 西川社長の思いは熱い。「例えば地域に仮面ライダーを生み出せる会社があったほうが面白い。もっと感動の輪を広げたい。郷土愛をはぐくむことも大事なまちおこしです」

    ◇     ◇

 大阪、京都のベッドタウン化が進んだ滋賀県でも、やりがいのある職場は多い。地元で働く人たちの姿を通して、仕事の魅力を伝えていきます。=次回は30日

 ◆地元アピール、忍ジャガー

株式会社まちおこし
 本社・守山市吉身4の1の23。2000年4月に設立。資本金は1000万円。事業内容はテレビ番組の企画・製作、アニメ、イラスト、楽曲、マンガ、イベントなどの表現活動。スタッフは7人。

 カイツブリファミリーなどが各地でイベント活動を行うほか、忍ジャガーは県警の犯罪防止啓発活動にも出動する。西川社長は「滋賀県が大好きで、番組編集をやりたい人は大歓迎」と話している。
http://mainichi.jp/articles/20160516/ddl/k25/040/306000c

ttp://archive.is/BYKlf

posted by BNJ at 21:37 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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