2016年06月03日

外来種ガビチョウが栃木で増加 早朝からさえずり…住民苦情【産経ニュース2016年6月3日】

 外来種のガビチョウが県内で増加傾向を見せ、在来種など生態系への影響が懸念されている。約10年前に確認され、現在では山地を除く県内全域に生息域を伸ばした。早朝から大きな鳴き声でさえずり、住民から苦情も出ている。特定外来生物で駆除が可能だが、相手が鳥だけに捕獲も困難な現状のようだ。

 「うるさい鳥だね。この辺りでは、おしゃべり鳥と呼んでいるんだ」。足利市月谷町の名勝地・行道山の麓に住む女性(80)は早朝から、ガビチョウの鳴き声に悩まされている。今年、ウグイスの鳴き声はぴたりとやんでしまったという。

 ガビチョウの仲間は中国や東南アジアなどに生息。全体に茶褐色で全長20〜25センチ。観賞用に輸入され、20〜30年前から野生化し、関東や九州などを中心に生息数を増やしている。ガビチョウ、カオジロガビチョウ、カオグロガビチョウなどが生態系に影響を及ぼすことから、外来生物法で特定外来生物に指定されている。

 日本野鳥の会栃木の調査記録委員長、野中純さん(45)によると、県内では平成15年ごろ、旧馬頭町(那珂川町)でガビチョウが確認され、八溝山系を中心に生息域を伸ばし、最近、宇都宮市や栃木市にも侵入したらしい。足利には同じ頃、群馬方面からカオジロガビチョウが入り、佐野方面に勢力を伸ばしている。

 佐野市在住で野鳥に詳しい柿沼孝吉さん(73)は3年前、「変な声で鳴く鳥」に気付き、同市周辺で急激にその数を増やしているという。唐沢山や渡良瀬遊水地でも観察している。

 増加傾向の原因として、耕作放棄地がガビチョウの生息に適した低木のやぶになっていることなどが指摘されている。

 環境省外来生物室によると、現在までに防除のための認定申請は出ていないという。人への直接的危害や農林水産業などへの影響がないためとみられている。野中さんは「生息域が急速に広がっている。今後、森林地帯への侵入の恐れもある。本来の生態系にどのような影響を与えるのか心配だ」と指摘している。 (川岸等)
http://www.sankei.com/region/news/160603/rgn1606030027-n1.html

http://archive.is/JmcxA

posted by BNJ at 21:51 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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