2016年06月15日

北限のライチョウ守れ 妙高・火打山 保護へ進む調査【新潟日報モア2016年6月15日】(既報1ソース)

晴れ間を逃さずに作業を進めるため、火打山の山頂付近を急ぐ調査メンバー。岩肌と残雪を踏みしめる=8日
晴れ間を逃さずに作業を進めるため、火打山の山頂付近を急ぐ調査メンバー。岩肌と残雪を踏みしめる=8日
ライチョウの餌となるコケモモを覆うように繁茂するイネ科植物の除去作業=8日
竹で囲んだ実験区。中央の仕切りから右側部分のイネ科植物を除去すると、ライチョウの餌となるガンコウランの葉の緑がくっきり姿を見せた=8日
調査メンバーの中村浩志国際鳥類研究所の中村浩志代表理事が捕獲したライチョウの雄。生態調査のため足輪を付けて放鳥された=10日(環境省長野自然環境事務所提供)
北限のライチョウ守れ
妙高・火打山 保護へ進む調査

 妙高市の火打山(2462メートル)山頂付近に生息する国の特別天然記念物ニホンライチョウの保護に向けた、環境省長野自然環境事務所と同市の調査に8日、同行した。

 今回の調査は、ライチョウの餌となるコケモモやガンコウランを覆うようにして生え、成長を阻害するイネ科植物を試験的に除去するのが目的。抜き取る場所は、岩肌が露出した崖近くの斜面で不安定な場所だ。それでも作業に当たった9人は時折強風が吹き付ける中、慎重に除去作業を行っていた。

 作業中、ライチョウも調査メンバーの前に姿を現した。人間に警戒感も示さず、近寄ってくる。火打山がライチョウの北限の生息域として、いつまでもあり続けてほしいと願った。(妙高支局長・山本司、写真・富所真太郎
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/local/20160615261299.html

ライチョウの餌 高山植物回復試験…火打山【読売新聞2016年6月14日】
手作業でイネ科植物の芽や根、枯れ草を取り除く参加者(8日、火打山で)
 ◆環境省など イネ科植物を除去

 環境省長野自然環境事務所(長野市)と妙高市は、妙高戸隠連山国立公園の火打山(2462メートル)で、ニホンライチョウの餌となる高山植物の生育を回復させるための試験を始めた。調査隊に同行し、8、9の両日に行われた試験の様子を取材した。(藤本宏)

 ライチョウは氷河期の生き残りとされ、国の特別天然記念物。絶滅危惧種にも指定されている。

 同事務所によると、妙高市と糸魚川市にまたがる火打山周辺は生息地の北端にあたる。生息環境としては標高が低く、ハイマツなどの低木と草地が広がる。餌のコケモモやガンコウランなどの高山植物が自生するが、近年はイワノガリヤスなどイネ科植物が増え、高山植物が育ちにくくなった。イネ科植物が増えた背景ははっきりしないが、温暖化と関係づける指摘もある。

 火打山では2009年に33羽のライチョウの生息が確認されたが、15年には13羽に減少した。長年ライチョウの研究を続ける信州大の中村浩志名誉教授(鳥類生態学)は「ライチョウを取り巻く高山の環境を保全する必要がある」と語る。

 現状を改善するため、気象データの収集や過去に行われた植生調査の追跡調査に加え、高山植物を回復する試験の実施が決まった。

 火打山は国立公園内にあり植物採取が規制されているが、餌場を改善してライチョウへの影響を調べるため、特別に除草を行う。

 調査隊は、山頂近くで実験区画を6か所設置した。

 一つの区画の広さは4〜9平方メートル。半分でイネ科植物の芽や根を手作業で取り除き、残り半分はそのままにして、除去による影響を比較調査する。

 除去作業は意外に手間がかかり、一つの区画で9人がかりで1時間かかる地点もあったが、地表から6センチほど積もっていたイネ科植物の枯れ草がなくなると、コケモモなどが姿を現した。妙高市の竹田幸則・環境生活課長は「一見してイネ科植物しか生えていないように見えても、取り除くと下からコケモモや別の草が出てくる」と話し、成長が阻害されている様子を感じ取っていた。

 調査隊は8月にも実験区画でイネ科植物の除去を行う予定で、今後3〜5年かけて高山植物の生育への影響を比較調査する。中村名誉教授は「自分が学生だった頃はこんなにイネ科植物は生えていなかった。実験を通して、ライチョウの保護と生息環境の改善につなげていきたい」と語った。
http://www.yomiuri.co.jp/local/niigata/news/20160613-OYTNT50132.html

http://archive.is/icNwB
http://archive.is/PQ6AY
ライチョウ生息の火打山、カラスやシカが侵入【信濃毎日新聞2016年6月11日】
ライチョウ保護へ調査開始 妙高・火打山 環境省と妙高市【新潟日報モア2016年6月9日】

posted by BNJ at 22:16 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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