2016年06月30日

南アルプスのライチョウ保護 市民が生息調査を支援【静岡新聞アットエス2016年6月30日】

南アルプスに生息するライチョウ=2014年6月(静岡ライチョウ研究会提供)
ライチョウの生態や南アルプスの成り立ちについて学ぶ参加者=25日午後、静岡市葵区

 南アルプスユネスコエコパーク(生物圏保存地域)のシンボルで個体数の減少が指摘されているニホンライチョウの保護に向け、静岡市、川根本町など静岡、山梨、長野3県の10市町村が本年度から「ライチョウサポーター」の養成を開始した。登山愛好家らをサポーターに認定して目撃情報を集め、生息環境の把握につなげる。
 ライチョウは静岡・長野の県境に位置する南アルプスのイザルガ岳が世界の生息地の南限とされ、南アの推定なわばり数は1980年代の130から2000年代には51に減少したとの報告がある。環境省の保護・増殖事業が本格化していることを受け、10市町村による「南アルプス世界自然遺産登録推進協議会」が市民レベルの保護意識醸成を図ろうとサポーター制度を創設した。

 25日に静岡市葵区で開かれた講座には74人が参加。静岡大の増沢武弘特任教授や生息調査を毎年実施している「静岡ライチョウ研究会」の朝倉俊治会長から南アの生態系や高山植物、ライチョウの判別の仕方などを学び、サポーターの認定証を受け取った。
 サポーターは南アでライチョウや羽、ふんなどの痕跡を見つけた際に写真を撮り、環境省が運営する生物情報収集・提供システム「いきものログ」や各市町の担当課に報告する。講座は3県に加え東京都でも開催し、本年度は200人程度のサポーターが誕生する見込みだ。
 1997年から生息調査を続ける朝倉会長は「ライチョウの生息数は減少期に入っていると言え、早急な対応が必要」と指摘。将来的な保護の担い手育成にも期待を寄せている。

 <メモ>ニホンライチョウ 南北アルプスや乗鞍岳、御嶽山などの高山帯に隔離分布する。国の天然記念物で絶滅危惧種。推定生息数は1980年代の3千羽から2000年代には2千羽に減少し、天敵となる動物の分布拡大や高山植生の変化の影響が指摘される。環境省はひなの保護や生息域外での人工飼育などに取り組んでいる。
http://www.at-s.com/news/article/topics/shizuoka/ecopark/255823.html
http://www.at-s.com/news/article/topics/shizuoka/ecopark/255823.html?page=2

http://archive.is/1niFS
http://archive.is/9IALq

タグ:ライチョウ
posted by BNJ at 23:02 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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