2016年07月27日

岐阜)山の日、御嶽山は 8月11日祝日に【朝日新聞デジタル2016年7月27日】(ライチョウ)

御嶽山の飛驒頂上(右側)では多くの石像やほこらが信仰登山の歴史を伝える。左側の建物は五の池小屋。中央には白山が見える=下呂市小坂町
 山に親しみ、山の恩恵に感謝する「山の日」が始まり、今年から8月11日が国民の祝日になる。岐阜、長野両県にまたがる御嶽山を中心に、名山と向き合う人たちの姿と思いを追った。

 「ライチョウがいますよ!」。午前6時すぎ、御嶽山9合目の山小屋「五の池小屋」で、同宿した男性が教えてくれた。

 朝食を終えたばかりの宿泊客たちは一斉に外へ。小屋の真下にある五の池周りの草むらで、親子が餌をついばむ姿が見えた。ヒナは5羽。

 ログイン前の続き絶滅危惧種に指定されるニホンライチョウ、高山植物の女王とされるコマクサ……。御嶽山の飛驒頂上(約2800メートル)付近、北御嶽といわれるエリアの見どころは数多い。

 小屋の同宿者のうち、名古屋市名東区から来た70代の夫婦は日本百名山にすべて登った山好き。北御嶽は3回目という。「頂上を目指すのではなく、3千メートル近くで色々な風景を楽しみながらのんびりする。山登りというより、山歩きかな」

 南北約4キロに渡る御嶽山の山頂部。頂上にあたる剣ケ峰は南側にあり、2014年9月に噴火した火口はさらにその南。火口から2キロ以上離れた北御嶽は、噴火直後、噴石被害はなかったという。だが五の池小屋には負傷者を含めて20人以上の登山客が逃げ込んで、一夜を明かした。

 「登山者の安全を守る山小屋の役割を果たせました。当時の記憶はずっと伝え残していきたいと思います」と、小屋の管理人、市川典司さん(46)は話す。噴火以降減った登山客は徐々に戻りつつある。回復基調に弾みをつけるきっかけとして、初の「山の日」に期待をかける。

 「山の日」は行政も動かしていると、市川さんはみる。ふもとの下呂市と林野庁岐阜森林管理署などは20日、御嶽山の小坂口登山道の補修・清掃作業をした。同市小坂振興事務所の担当者は、「登山がより注目される季節を控えて、気持ちよく登ってもらおうと考えて実施しました」と語る。

 「山の日制定記念」として、8月27〜28日、御嶽山飛驒頂上への登山講習を実施するのは、県内の山岳関係者でつくる県山岳連盟だ。主に初心者を対象に、連盟公認山岳指導員が歩行技術などを指導する。

 「雑誌やネットの知識だけで難しい山に挑む人も増えた。自分の技術を見つめる機会にしてほしい」と、連盟の塚原孝司理事長は趣旨を語る(講習問い合わせは090・7024・0102の塚原さんまで。対応は午後5時15分以降)。

 噴火の犠牲になった人たちの慰霊と、登山者数の回復も祈る登山だ。恵みや楽しみを与えてくれる一方、時には極めて激しい力を振るう。山のそうした多面性を教えてくれる象徴的な場所。塚原さんたちは御嶽山をそう考えている。

 五の池小屋管理人を務めて16年になる市川さんには今後の運営について、はっきりした道筋が見えている。火口に近い御嶽山頂上はいま立ち入りが禁止される。だが、「ただ頂上を目指すだけではない登山の、最先端を目指します」。

 お花畑など、小屋周辺を約2時間かけて歩くルートを登山客に紹介するのもその一環だ。「夕暮れ時も楽しんでください。ビールやお茶と一緒に」。小屋の前のテラスから、西側に広がる雲海の向こうに白山の頂が見えた。(永持裕紀)
http://www.asahi.com/articles/ASJ7T3CJGJ7TOHGB002.html

http://archive.is/cXn0x
ライチョウに「大きな影響なし」…御嶽山噴火【読売新聞2016年6月21日】

タグ:ライチョウ
posted by BNJ at 11:49 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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