2016年07月30日

環境省がタンチョウ保護増殖終了方針 給餌「将来的に全廃」【毎日新聞2016年7月30日】(1ソース追加/既報6ソース)

午前9時の給餌時間に合わせて集まったタンチョウ=鶴居村の伊藤タンチョウサンクチュアリ給餌場(2015年11月25日)
 国の特別天然記念物タンチョウについて、環境省は28日、給餌などの保護増殖事業を将来的に終了する方針を初めて示した。64年前、道内でわずか33羽しか確認できなかったタンチョウが絶滅の危機を乗り越えて2006年に千羽を超え、その後も順調に増えていることを踏まえた措置だ。環境省はトキ、ライチョウ、イリオモテヤマネコなど希少生物計49種の保護増殖事業を続けており、タンチョウが「卒業」することになれば朗報となる。

 1993年11月、当時の環境庁、建設省、農林水産省が連名で定めたタンチョウの保護増殖事業計画は、「生息のための諸条件を改善し、繁殖地や越冬地の分散を図ることで、自然状態で安定的に存続できるようになる」ことを到達目標にしている。

 28日に釧路市で開かれたタンチョウ給餌量調整等連絡会議で、釧路自然環境事務所の安田直人所長は計画の最終段階が近づいていることを前提に、「試行錯誤になるが、給餌量調整や農業被害対策を考えながら進めていきたい」と述べた。その一方で、「環境省が直ちに給餌をやめることはない」とも話した。餌場の急変は野生生物に大きな影響を及ぼすためだ。

 環境省は、生息地分散などを目的に給餌量を15年度から段階的に削減し、19年度は14年度の半分にする方針だ。環境省は給餌量の5割減を達成した後の保護増殖事業についての考え方を整理し、同日の会議で文書で示した。その主なポイントは次の通り。

 《1》国の保護増殖事業終了を見据えた新体制模索が必要《2》給餌が全個体の越冬を維持できなくてもやむを得ない《3》原則、野生生物への給餌はやめるべきだが地域主体の給餌は否定しない《4》千羽を超えて増加する個体を給餌で支えるのは認められない《5》国の保護増殖事業は徐々に終了するのが当然―などだ。

 このうち、《3》は「国かどうかを問わず、将来は保護増殖事業による給餌は全て終了する」と踏み込んだ。道が釧路管内の15カ所、根室管内の4カ所で行っている給餌(昨年度は6300キロ)も将来的には終了させることが望ましいと表明したことになる。道は今後、慎重な判断を迫られることになるだろう。

 今後の焦点は、「タンチョウの保護増殖事業はどのように終わらせるべきか」に移る。環境省は検討課題として「給餌場1カ所当たりの利用個体数が増えないような取り組み」や「デントコーンを購入するのでなく、栽培して確保することの検討」などを挙げたものの、実際は手探りだ。

 タンチョウが個体数を安定的に維持し、給餌なしで冬を乗り切れるようになる日はまだ遠い。しかし、保護増殖事業の終了に向けて検討できる段階に入ったことは確かだ。(椎名宏智)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doto/1-0298652.html

タンチョウ 給餌終了へ 個体数1320羽まで増 農業被害の拡大懸念 環境省、段階的に減量【毎日新聞2016年7月29日】
餌を求めて給餌場に集まるタンチョウ=北海道鶴居村で2015年12月、近藤卓資撮影
 環境省は28日、北海道釧路市で開いた国の特別天然記念物タンチョウに関する会議で、道東で実施している給餌事業を将来的に終了する方針を明らかにした。2019年度まで段階的に給餌量を減らし、終了に向けた計画を検討する。

 冬場の餌不足を補うため、環境省は1984年度から釧路市と鶴居村の3カ所で給餌を実施。個体数は1000羽を超え、増加傾向にある。生息域の集中による感染症の発生や農業被害の拡大が懸念されることから、終了を検討する。

 タンチョウは、北海道が調査を始めた52年度の生息数が33羽で絶滅の危機にあったが、保護活動が実を結び、06年1月の調査で初めて1000羽を突破。今年1月の調査では、過去最多の1320羽を記録した。

 15年度から餌の量を減らし始め、来冬は14年度の2割減の約19・93トン。19年度には14年度の半分にする。釧路自然環境事務所の藤井好太郎・野生生物課長は「給餌は数を増やすための緊急的な措置。今後は数を維持する方向へ転換する必要がある」と話している。
http://mainichi.jp/articles/20160729/ddr/041/040/002000c

タンチョウ給餌終了へ 釧路・鶴居 生息数回復で環境省【どうしんウェブ2016年7月29日】
環境省が毎年給餌を行っている釧路市の阿寒給餌場=2013年2月
 【釧路】環境省は28日、釧路市で国の特別天然記念物タンチョウに関する会議を開き、給餌などの保護増殖事業を将来終了する方針を初めて示した。環境省が保護増殖事業を進める国内の野生生物49種の中で、事業終了方針を示したのはタンチョウが初めて。

 環境省によると、タンチョウは1952年度の生息数が33羽と絶滅の恐れがあったが、2006年1月の調査で千羽を超えた。その後も数を増やし、今年1月の調査では1320羽まで回復。生息地も釧路湿原など道東ばかりでなく、最近では日高、宗谷管内などでも営巣が確認されていた。

 環境省は、生息地を分散させるとともに、自然界で餌を探す個体が増えるよう給餌量を15年度から段階的に削減、19年度に14年度の半分にする計画。28日の会議では「いずれ国の保護増殖事業終了を見据えた新体制模索が必要」との文書を示した。今後、関係者と終了に向けた計画を検討する。環境省釧路自然環境事務所の安田直人所長は「環境省が直ちに給餌をやめることはないが、今から5割減達成後の議論を進めたい」と補足説明した。

 国によるタンチョウへの給餌は冬場の餌不足を補うため1984年度にスタート。冬期間、釧路市と釧路管内鶴居村の計3カ所に給餌場を設け、デントコーンを与えている。

 釧路自然環境事務所によると、タンチョウは道内で個体数が2千羽に達すると飽和状態になるとみられ、農業被害の拡大も懸念される。この日の会議でも「千羽を超えてなお増加する個体数を給餌事業で支えるのは保護増殖事業上認められない」と説明した。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/science/science/1-0298308.html

タンチョウ冬期間給餌終了へ【釧路新聞2016年7月29日】
  国の特別天然記念物で希少野生動物に指定されているタンチョウについて、環境省は28日に釧路市内で開いた会議で、タンチョウの個体数が1000羽を超え、さらに増加しているとし、国の保護増殖事業による冬期間の給餌を将来終了する見込みであると説明した。関係機関や団体との協議や調整などが必要で実施は未定。同省は「増加する個体数を給餌事業で支えることは保護増殖事業の予算上認められない」とした。国の調査で昨年度の個体数は1320羽と1984年度の約4倍。
http://www.news-kushiro.jp/news/20160729/201607296.html

環境省、タンチョウの給餌終了へ 北海道東部、農業被害拡大に懸念【共同通信2016年7月28日】
給餌場の雪上を飛び跳ねる国の特別天然記念物タンチョウ=2015年1月、北海道釧路市
 環境省は28日、北海道釧路市で開いた国の特別天然記念物タンチョウに関する会議で、北海道東部で実施している給餌事業を将来的に終了する方針を明らかにした。2019年度まで段階的に給餌量を減らし、終了に向けた計画を検討する。

 環境省は、冬場の餌不足を補うため、1984年度から釧路市と鶴居村の3カ所で給餌を実施。個体数は千羽を超え、さらに増加傾向にある。生息域の集中による感染症の発生や、農業被害の拡大が懸念されることから、終了を検討する。
http://this.kiji.is/131324618730554869

タンチョウ保護増殖終了へ 生息数が回復【NHKニュース2016年7月28日】
環境省は、一時、絶滅寸前にまで減ったタンチョウの生息数が一定程度回復したなどとして、昭和59年から北海道東部で実施してきたエサやりなど生息数を増やすための事業を近い将来、終える方針を固めました。
国の特別天然記念物に指定されているタンチョウは、乱獲や開発による生息地の減少などによって一時は絶滅寸前にまで減りました。このため昭和59年に、当時の環境庁が民間の活動を引き継ぐ形で、北海道東部の釧路市と鶴居村の合わせて3か所で、冬の間のエサ不足を補うエサやりを始めるなど保護増殖事業を進めた結果、生息数は徐々に回復し、去年、民間の保護団体が行った調査では1500羽を超えるタンチョウが確認されています。
生息数が一定程度回復した一方で、北海道東部では、タンチョウが牛の飼料用の作物を食い荒らす農業被害などが課題となっています。このため環境省は、エサやりなどの保護増殖事業を近い将来終える方針を固め、28日、釧路市での会議で、この方針を明らかにすることにしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160728/k10010612031000.html

タンチョウの給餌終了へ 北海道東部、環境省【産経フォト2016年7月28日】
 環境省は28日、北海道釧路市で開いた国の特別天然記念物タンチョウに関する会議で、北海道東部で実施している給餌事業を将来的に終了する方針を明らかにした。2019年度まで段階的に給餌量を減らし、終了に向けた計画を検討する。
 環境省は、冬場の餌不足を補うため、1984年度から釧路市と鶴居村の3カ所で給餌を実施。個体数は千羽を超え、さらに増加傾向にある。生息域の集中による感染症の発生や、農業被害の拡大が懸念されることから、終了を検討する。
 タンチョウは、北海道が調査を始めた52年度の生息数が33羽で絶滅の危機にあったが、保護活動が実を結び、06年1月の調査で初めて千羽を突破。今年1月の調査では、過去最多の1320羽を記録した。
 15年度から餌の量を減らし始め、来冬は14年度の2割減の約19・93トン。19年度には14年度の半分にする。釧路自然環境事務所の藤井好太郎野生生物課長は「給餌は数を増やすための緊急的な措置。今後は数を維持する方向へ転換する必要がある」と話している。
http://www.sankei.com/photo/daily/news/160728/dly1607280034-n1.html

http://archive.is/aAa5t
http://archive.is/0BdhP
http://archive.is/aI6kp
http://archive.is/088ul
http://archive.is/6S6cb
http://archive.is/J14WM
http://archive.is/D4J3w
タンチョウ採食地整備 鶴居のサンクチュアリ【どうしんウェブ2016年7月12日】
むかわタンチョウ見守り隊 啓発看板設置、活動本格化【苫小牧民報2016年6月15日】
北海道)タンチョウ被害、懸念の声 共存への理解模索【朝日新聞デジタル2016年6月12日】

posted by BNJ at 11:31 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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