2016年08月03日

渡り鳥の複雑な移動、決めているのは… 極地研が解析【朝日新聞デジタル2016年8月3日】(ワタリアホウドリほか)

南極海を飛ぶワタリアホウドリ=2012年、渡辺佑基さん提供
 196種の渡り鳥の移動パターンを比較することで、渡りの距離が体重と飛行方法によって決まることを、国立極地研究所の渡辺佑基准教授が明らかにした。国際学術誌エコロジー・レターズに論文を発表した。

 渡り鳥には特定の地域だけで渡りをする鳥もいれば、南極と北極を往復する大移動をする鳥もいる。だが、なぜこのようなバリエーションが生まれるのか、ほとんど分かっていなかった。

 渡辺准教授は、発信器などで計測された世界中のデータをもとに、196種の鳥について体重や渡りのパターンなどを解析した。

 その結果、翼をはばたかせて飛ぶ鳥では、体重が軽いほど移動距離が長く、重いほど距離が短い傾向があることがわかった。体重30グラムのモズの移動距離は9千キロ、100グラムのアジサシが1万キロなのに比べ、体重5〜8キロのツルや7〜10キロのハクチョウは、2千〜3千キロにとどまっていた。

 一方、上昇気流や風にのって飛ぶ鳥の場合では、体重500グラムのミズナギドリも8千キロを飛び、9キロのワタリアホウドリも約1万キロを移動するなど、全体の傾向として体重には影響されていないこともわかった。

 渡辺准教授は「はばたく鳥は重いほど必要なエネルギーが増えるが、気流や風を利用する鳥は、体重に関わらず最小限のエネルギーで飛び続けられる。複雑な渡りがシンプルなエネルギー論で説明できることが明らかになった」と話す。(竹石涼子)
http://www.asahi.com/articles/ASJ7C6K8MJ7CULBJ010.html

http://archive.is/8kedy

posted by BNJ at 21:29 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: