2016年08月10日

シジミ試験区変更へ 野鳥の営巣確認で配慮【長野日報2016年8月10日】(ヨシゴイ/ササゴイ)

シジミの育つ諏訪湖を目指す実証実験で、県は9日、今年度の遠浅の砂浜(シジミ放流試験区)の造成箇所を、当初予定していた諏訪市渋崎沖から、同市湖岸通り5の中門川―衣之渡川間の沖に変更することを明らかにした。工事を担う県諏訪建設事務所によると、予定地周辺の水生植物帯で野鳥の営巣を確認し、生息環境や繁殖活動に配慮したという。造成規模は計画通り1万平方メートルにする。

日本野鳥の会諏訪支部によると、渋崎にはヨシやマコモ帯があり、県版レッドリストで絶滅危惧種に指定されるヨシゴイ、ササゴイが繁殖場所にしている。シジミの調査などで人間が周辺を行き来するようになると、「意図がなくても、結果的に鳥の生活を脅かす恐れがある」(林正敏支部長)という。

代替地は、旧東洋バルヴ諏訪工場跡地や諏訪赤十字病院の前あたりになる。野鳥への影響が少なく水辺にも近付きやすい場所である上、「かつてシジミが取れたという漁業者の話もあった」ことなどから選定。レジャー船業者を含む関係者と合意形成に向けた協議を重ねてきたという。

実証実験は昨年度開始。渋崎沖に2500平方メートルの遠浅の砂浜を造り、砂地と近くの泥地で放流シジミの生存率や成育状況を比較した。今年度は隣接地に砂質や形状の異なる試験区を増設し、成育状況が変わるかも検証する予定でいた。

諏訪湖は二つの大きな花火大会を控えており、本格的な造成工事は花火シーズンを終えてからになりそうだ。建設事務所は「場所の変更もあって試験区の形状については検討中だが、砂質は一定範囲ごとに変える方針でいる」としている。

林支部長は「(諏訪市)渋崎から豊田は、水辺の生物の豊かな湖畔を目指すとしてきた場所。県の判断はその設定趣旨に沿っており、非常に評価できる」と話している。
http://www.nagano-np.co.jp/articles/6758

諏訪湖シジミ再生 砂地造成の場所変更【信濃毎日新聞2016年8月10日】
砂地を広げる場所になる諏訪赤十字病院近くの諏訪湖岸
 県諏訪建設事務所は9日、諏訪湖でのシジミ再生事業で、本年度新たに砂地を造成しようとしていた場所を変更すると明らかにした。諏訪市渋崎の湖岸を予定していたが、県のレッドリストに記載されている絶滅危惧種の鳥、ヨシゴイとササゴイの生息が確認されたため。変更先は、同市湖岸通り5の諏訪赤十字病院近くの湖岸で、当初予定していた場所から直線距離で1キロほど離れている。

 県はシジミ再生事業で、昨年度は同市渋崎に50メートル四方の砂地を造成。本年度は近くで、100メートル×50メートルの2カ所を造成する予定だったが、環境調査でヨシゴイなどを確認。5月の着工を中止して専門家に相談し、変更を検討していた。変更先での同規模の砂地造成に向け、8月下旬にも着工する方針だ。

 一方、県環境保全研究所(長野市)などは9日、諏訪湖のワカサギ大量死を受け、湖水の溶存酸素量(DO)を測定する装置を渋崎沖の6カ所に設置した。12月上旬ごろまで測定し、大量死の原因との見方もある「貧酸素」について詳しく調べる。研究所職員ら6人が沖合で作業した。同研究所は、新たに造成するシジミ再生用の砂地近くの5カ所にも測定装置を置く。
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20160810/KT160809FTI090017000.php

http://archive.is/MkAah
http://archive.is/9hiQt

posted by BNJ at 11:26 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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