2016年08月17日

[トリエンナーレ]現代アート 街飾る【読売新聞2016年8月17日】(文鳥/十姉妹)

作品前で説明するグレッツィンガーさん
 11日に開幕した国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2016」。3回目となる今回は会場に豊橋が加わり、名古屋、岡崎の3地区で最先端の現代アートが展開されている。開幕3日間の来場者数は約2万7000人と上々のスタートを切った。現代美術(国際展)の主な見所を、参加した作家の声とともに紹介する。会期は10月23日まで。(小栗靖彦)

 ◆幻惑的 鏡に描く 名古屋

 五つの会場の一つ、愛知芸術文化センター10階の県美術館で、最初に目に飛び込んでくるのが巨大な地図だ。アメリカ出身のジェリー・グレッツィンガーさん(73)が1963年以来断続的に描いてきた「自分の頭の中にある想像上の都市」で、約3400枚中約1300枚が横11メートルの壁面と床に展示されている。「勤務していた工場での暇つぶしに描き始めたのがきっかけ。今後は名古屋の要素も反映していきたい」と語る。

 同じ階の一室では、制作途中のアトリエに忍び込んだかのような作品「サイレント・スタジオ」にも出会える。オランダ出身のマーク・マンダースさん(48)は人や動物を模した彫刻作品に加え、所々に配置された家具や仕切り壁の金具に至るまで自作する。国際展の企画責任者、拝戸雅彦さんは「制作中のプロセスを作品化している。作家の想像の秘密をのぞけるような体験ができるはず」と語る。

 長者町会場の八木兵錦6号館2階では、名古屋市で生まれ育った佐藤翠さん(32)が手がけた幻惑的な空間芸術が楽しめる。クローゼットにある服飾品を絵画のモチーフにしてきた佐藤さんが、鏡に描いた作品などが並ぶ。壁面には布を使用するなど繊維問屋街ならではの内装にもこだわった。

 このほか、名古屋市美術館、栄、名古屋駅にも会場がある。

 ◆砂糖と卵白で壁画 豊橋

 豊橋駅東口近くにある穂の国とよはし芸術劇場PLAT、水上ビル、豊橋駅前大通で開かれている。

 農業用水路上に建てられた「水上ビル」の一区画では、ビル全体を鳥かごに見立てた「鳥のための作品」を公開。ブラジル出身のラウラ・リマさん(45)が、店や居住用に使われていた4階建ての空きビルに、ブンチョウ、ジュウシマツなどの小鳥約100羽を放ち、飛び回れる空間を制作した。ビル内には木のオブジェや水置き場、鳥の関心を引きそうな風景画などが置かれ、「侵入者のように違和感を感じながら作品を体験してほしい。ペットや動物に対する接し方の再考にもつながる」と説明する意欲作だ。入場制限が設けられ、多くの人が列をつくる。

 駅前大通会場の開発ビルには、堺市出身の佐々木愛さん(40)による砂糖や卵白などを用いて描いた壁画「はじまりの道」が登場。その土地ならではの作品作りにこだわりを持つ佐々木さん。かつて、渥美半島が各地に塩を運ぶ拠点になっていたとされることを調査で知り、横14メートル、縦3メートルのボードにいにしえの交通交流を描いた。佐々木さんは「光で見え方が変わる。見た方の記憶に残る作品になれば」と話している。

 ◆寮 そのまま作品に 岡崎

 名鉄・東岡崎駅を起点に、「東岡崎駅」(名鉄東岡崎駅ビル)、「康生」(岡崎表屋など)、「六供」(石原邸など)の3会場がある。

 国道1号沿いの3階建てビル「岡崎表屋」では、ガソリンスタンド経営者らの住居と、従業員用の寮になっていた2、3階部分を使ったインド出身のシュレヤス・カルレさん(35)の空間作品が楽しめる。「作品と元々あるものをはっきりと分けず、その場所に合った作品」といい、自作のオブジェと建物内にあった雑貨や家具を加工したものを組み合わせて展示。一見、作品とは思えないものが作品化している不思議な空間だ。
http://www.yomiuri.co.jp/local/aichi/news/20160816-OYTNT50245.html

http://archive.is/KGdsc

posted by BNJ at 11:48 | Comment(0) | 愛玩鳥/飼い鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: