2016年08月17日

もうひとつの動物園 守り・伝える/124 ペンギン/1 /東京 人気者をめぐる物語【毎日新聞2016年8月17日】

都内の動物園で飼育されていたフンボルトペンギン=1942年
人気者をめぐる物語
 赤道直下のガラパゴス諸島(エクアドル)から南極大陸まで、南半球の広範囲に生息するペンギン。その姿が初めて日本語の文献に登場するのは、幕府高官だった堀田正敦が江戸時代後期にまとめた鳥類図鑑「禽譜(きんぷ)」だ。飛べないが、水中では飛ぶように泳ぎ回る鳥。コウテイペンギンなどの属名「アプテノディテス」も正確に記されている。

 確認できるペンギンの初渡来は、1915年。フンボルトペンギンが上野動物園に寄贈された。ペンギンは、その独特の姿や動きから各地の動物園などで次第に人気者になる。戦後、食糧難の解決策として捕鯨が盛んになると、南極海に生息するコウテイペンギンなどを捕鯨船が持ち帰った。「皇帝」の名にふさわしい世界最大のペンギンは動物園に贈られ、小型ペンギンしか見たことのない人々を魅了した。

 1世紀前まで文献でしか確認できなかったにもかかわらず、現在、全世界で飼育されるペンギンの4分の1が日本にいる。一方、現在知られている18種のうち、半分以上が絶滅が心配されている状況にある。

   ◇

 何が日本人をペンギンに駆り立てるのか。どうすれば、生息の危機を乗り越えられるのか。ペンギンと日本人をめぐる物語を取材した。【斉藤三奈子】
http://mainichi.jp/articles/20160817/ddl/k13/040/022000c

http://archive.is/fDzfy

もうひとつの動物園:守り・伝える/80 ツシマヤマネコ/4 /東京【毎日新聞2015年6月10日】
もうひとつの動物園:守り・伝える/76 ライチョウ/22 /東京【毎日新聞2015年4月29日】

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