2016年08月18日

(いちからわかる!)世界遺産の小笠原諸島、固有種が減っているの【朝日新聞デジタル2016年8月18日】(メグロ/アカガシラカラスバト)

固有種をおびやかす外来種
 ■外来種(がいらいしゅ)の侵入が原因。価値を損なうと「危機遺産」となる

 アウルさん 小笠原(おがさわら)諸島が世界自然遺産に登録されてから5年になるね。

 A 小笠原は東京都心から約千キロ離(はな)れた絶海(ぜっかい)の島々。大陸とつながった歴史がなく、小笠原にしかいない「固有種(こゆうしゅ)」ログイン前の続きの生物が多い。植物や鳥、昆虫(こんちゅう)など様々だ。特に100種類以上いるカタツムリの95%が固有種。でも、固有種が少しずつ減っているんだ。

 ア どうして?

 A 人の行き来に伴(ともな)って入ってきた「外来種(がいらいしゅ)」が原因だ。外見がヒルのようなプラナリアやネズミがカタツムリを食べてしまう。父島(ちちじま)ではプラナリアが増えてオガサワラオカモノアラガイは絶滅(ぜつめつ)し、兄島(あにじま)ではカタマイマイがクマネズミに食べられて減っている。

 ア それは大変!

 A 長いこと地元や環境省(かんきょうしょう)も外来種対策をしてきた。でも、ネズミ退治の薬をまいても数カ月から数年でまたみつかる島もある。固有種のアカガシラカラスバトやメグロが、ネズミのわなにかからないよう注意も必要だ。また固有植物を食べてしまう野ヤギを駆除(くじょ)したら外来植物まで増え、ネズミがすみやすくなってしまった可能性もある。

 ア 難しいね。固有種が減り続けたらどうなるの?

 A 遺産としての価値がひどく損なわれると「危機遺産」とされ、価値が失われてしまえば遺産登録も取り消されてしまう。

 ア その状況(じょうきょう)はどうチェックされるの?

 A 約5〜6年ごとに、ユネスコから保全状況の報告を求められる。国内で先に登録された白神(しらかみ)山地や屋久(やく)島、知床(しれとこ)もそうだった。小笠原も今後、いつ求められてもおかしくない。

 ア 今後の対策は?

 A 環境省や地元関係者、研究者らが遺産地域の管理計画を見直すワーキンググループを立ち上げる。生物間の相関関係をみて、生態系全体を考えることが大切だね。

 (中山由美)

 ■質問のテーマを募っています。あて先は wakaru@asahi.comメールする
http://www.asahi.com/articles/DA3S12516767.html

http://archive.is/LtwXD

posted by BNJ at 11:42 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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