2016年08月31日

もうひとつの動物園 守り・伝える/126 ペンギン/3 /東京【毎日新聞2016年8月31日】

世界有数3800羽飼育の「大国」
 終戦後、日本が初めて南極観測に参加したのは1956年で、観測船「宗谷」は53人の隊員を乗せ、片道約2万キロの旅に出た。59年には南極の平和利用を定めた南極条約を日本など12カ国が採択し、生物資源の保護や保存のため、南緯60度以南に生息する動物の持ち出しも禁じられた。従来のように捕鯨船団がペンギンを持ち帰ることもできなくなった。

 この宗谷に積み込まれた食料の中に、隊員に必要なビタミンやミネラルなどの栄養素を配合した特製ガムが含まれていた。そのガムがアイデアとなり60年、南極の風景やペンギンを包み紙にあしらったガムが発売され、いまも販売されているヒット商品となった。

 戦後の日本人は、人のように立って歩くペンギンに親近感を抱き、絵本やぬいぐるみ、イメージキャラクターなどに活用し続けた。現在、国内の動物園や水族館には、11種約3800羽が飼育される「ペンギン大国」だ。全世界の飼育数の25%程度にあたる。

 89年に開園した葛西臨海水族園のペンギン展示場は総面積約1000平方メートルで、フンボルトペンギンの生息地を再現している。人工的に波を起こす水量約400トンのプールの側面は巨大なアクリルガラス製で、約120羽が、水中を飛ぶように泳ぐ姿を観察できる。【斉藤三奈子】
http://mainichi.jp/articles/20160831/ddl/k13/040/004000c

http://archive.is/W7yso
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