2016年09月09日

採卵主体の「おおいた烏骨鶏」 食肉用生産目指す【大分合同新聞2016年9月9日】

おおいた烏骨鶏を飼育する工藤健次会長。採卵鶏だけでなく、肉用の鶏生産を目指す=日出町
おおいた冠地どりシャポンを使った料理  県の独自品種「おおいた烏骨鶏(うこっけい)」の生産者でつくる協議会(工藤健次会長)は、卵を販売する採卵鶏の飼育に加えて、食肉向けの肉用鶏の生産を目指している。県が持つ去勢技術を活用して雄鶏を飼育する。消費者の健康志向を背景に一定の需要を見込んでおり、高級品として固定客を持つ卵の販路も生かして農家所得の向上につなげたい考えだ。

 協議会によると、烏骨鶏の肉は鶏特有の臭みがなく、煮込み料理に適した貴重な食材。国内では中国産が主流のため潜在需要があるという。
 本年度中に去勢技術が確立できる見込み。県畜産技術室は「雌鶏より肉量が多く確保でき、脂肪も多く柔らかい。性格がおとなしくなり鶏舎での争いも減る。去勢すれば独自品種の遺伝子が流出してブランド価値を下げる心配はない」とする。
 去勢鶏を食肉で販売する動きは他県でもある。秋田県には、フランス語で去勢鶏を表す「シャポン」の名を冠した「あきたシャポン」がある。シャポンは欧州で年末年始の需要期に高級食材として流通する。既存の鶏に付加価値を付けて高く販売する狙いだ。
 協議会は4月、由布市の旅館「亀の井別荘」で試食会を開いた。松浦英史料理長は「良いだしが取れる」と話し、参加者の評価はおおむね好評だった。
 工藤会長は「採卵用の鶏の開発から10年になり節目を迎えている。さらなる振興に向け、一定規模で飼育し、品質を均一にして出荷できる拠点を整えて生産を始めたいと考えている」としている。

「冠地どり」で実績 柔らかく、うま味増す「シャポン」
 去勢鶏の生産・販売は県産の「おおいた冠地どり」で実績がある。出荷量はまだ年間100羽ほどでわずかだが、大きく成長しても肉の柔らかさを維持でき、うま味も高まる点を強調して県内外の飲食店に出荷している。
 大分市の学食(雨川誠社長)は数年前から「おおいた冠地どりシャポン」と銘打って試験的に取り組み始めた。1羽当たりの重量(内臓などを取り除いた分)は4キロほどあり、年末に完全予約制で限定100羽を販売している。
 出荷先は主に関東、関西と県内。フランス料理で使われる「シャポン」の認知度は高くないものの、フランス料理店や大分市内の飲食店で高価格帯メニューで提供されてきた。今年の出荷数は同程度か少し多くなる見込み。
 雨川社長は「国産はほとんど流通しておらず、フランスの食文化を国内の地鶏で味わえる点をPRする。冠地どりの知名度アップにもつなげたい」としている。
http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2016/09/09/221326486

http://archive.is/lIx8F

posted by BNJ at 12:01 | Comment(0) | 養鶏畜産ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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