2016年09月14日

もうひとつの動物園 守り・伝える/128 ペンギン/5 /東京【毎日新聞2016年9月14日】

全身が水中生活に適応
 「ハトやカラスと同じ鳥の仲間なんですよ」。葛西臨海水族園で7月、展示場近くでペンギンの生態を解説していたスタッフがそう説明すると、目を丸くして驚く子供もいた。ペンギンは陸上では人のように歩き、水中では魚のように泳ぎ、その翼は英語ではフリッパー(ひれ)と呼ばれるが、全身は羽毛で覆われ、くちばしもあるなど鳥に分類されることは間違いない。

 海に潜って魚を追うペンギンは、浮きにくいよう、体重は重い方が有利だ。水中でも羽ばたけるよう筋肉は強く、その量も多い。高い水圧に耐えられるよう、骨密度も高い。空中を飛ぶ鳥が骨の内部に空洞の部分が増えるなど体が軽くなったのとは対照的だ。フェアリーペンギンの体重は約1キロで、ほぼ同じ大きさのハトと比べて約3倍も重い。

 また、ラグビーボールのような体形は水の抵抗を受けにくい。コウテイペンギンは水深564メートルも潜った記録がある。羽毛は水中ではカギ状になった先端が絡み合い、水が浸透するのを防ぐ「ドライスーツ」の役目も果たし、尾の付け根から分泌する油分が、防水機能をさらにアップさせる。くちばしの内側や舌の表面は、水中でくわえた獲物を逃さないよう、無数のギザギザがある特殊な構造になっている。

 全身が水中生活のための、機能的な構造になっているのだ。【斉藤三奈子】
http://mainichi.jp/articles/20160914/ddl/k13/040/223000c

http://archive.is/gzP6E
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