2016年09月28日

フクロウ 騒音迷惑? 道路から120メートル以内、獲物を見つける能力17〜89%低下 北大など調査 /北海道【毎日新聞2016年9月28日】(既報3ソース)

 北海道大と森林総合研究所(茨城県つくば市)などの研究チームは、獲物のわずかな音を頼りに狩りをする夜行性のフクロウ類は、道路から120メートル以内の範囲では車の騒音に邪魔され、獲物を見つける能力が17〜89%低下するとの研究成果を英科学誌電子版に発表した。交通騒音がフクロウ類の狩りに及ぼす影響を、野外で明らかにした研究は初めてという。

 研究チームは2014年12月〜15年3月、フクロウ類の越冬地である苫小牧市の勇払原野と宮城県の仙台平野で、獲物の音に似せた人工音声と、さまざまな音量の交通騒音を同時に拡声器で流し、コミミズクとトラフズク計78羽の行動を調べた。

 その結果、騒音が大きくなるにつれ、人工音声を探し当てる確率が低くなり、静かな住宅街程度の40デシベルで17%、電車内の騒音程度の80デシベルでは89%、騒音がない場合より低下した。道路からの距離の影響も調べたところ、120メートル以内では確率が低くなっていた。

 飼育したコウモリを使った従来の研究は、影響があるのは道路から50メートル以内と推定しており、交通騒音の影響がより広範囲に及ぶことが確認できたという。

 研究チームの北大大学院農学院博士課程、先崎理之(せんざきまさゆき)さんは「フクロウは食物連鎖の上位にあり、狩りの能力が下がれば生態系にも影響を与える。実験結果が騒音の影響を減らす道路開発などに役立つようにしたい」と説明した。
http://mainichi.jp/articles/20160928/ddl/k01/040/244000c

車の騒音、フクロウも迷惑 北大・森林総合研など調査【日本経済新聞2016年9月26日】
 北海道大と森林総合研究所(茨城県つくば市)などの研究チームは26日までに、獲物のわずかな音を頼りに狩りをする夜行性のフクロウ類は、道路から120メートル以内の範囲では車の騒音に邪魔され、獲物を見つける能力が17〜89%低下するとの研究成果を英科学誌電子版に発表した。

 交通騒音がフクロウ類の狩りに及ぼす影響を、野外で明らかにした研究は初めてという。

 研究チームは2014年12月〜15年3月、フクロウ類の越冬地である北海道の勇払原野と宮城県の仙台平野で研究を実施。獲物の音に似せた人工音声と、さまざまな音量の交通騒音を同時に拡声器で流し、コミミズクとトラフズク計78羽の行動を調べた。

 その結果、騒音が大きくなるにつれ、人工音声を探し当てる確率が低くなり、静かな住宅街程度の40デシベルで17%、電車内の騒音程度の80デシベルでは89%、騒音がない場合より低下した。道路からの距離の影響も調べたところ、120メートル以内では確率が低くなっていた。

 飼育したコウモリを使った従来の研究は、影響があるのは道路から50メートル以内と推定しており、交通騒音の影響がより広範囲に及ぶことが確認できたという。

 研究チームの北海道大大学院農学院博士課程、先崎理之さんは「フクロウは食物連鎖の上位にあり、狩りの能力が下がれば生態系にも影響を与える。実験結果が騒音の影響を減らす道路開発などに役立つようにしたい」と説明した。〔共同〕
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG26H1H_W6A920C1000000/

「餌はどこ?」嘆くフクロウ 自動車騒音で狩りの能力低下【どうしんウェブ2016年9月24日】
騒音が大きいほど餌を見つける確率が低下することが確かめられたフクロウ科のコミミズク(北大提供)
 北大や国立研究開発法人森林総合研究所(茨城県つくば市)などの研究チームは、自動車の通行による騒音が大きいほど、フクロウが餌を見つける能力が低下することを確認し、論文が英科学誌サイエンティフィックリポーツに掲載された。

 夜行性のフクロウやコウモリは、獲物となる小動物が出すかすかな音を頼りに狩りをする。このため、自動車などの騒音によって、餌を見つける確率が低下するとされてきたが、データの裏付けがなかった。

 2014〜15年に苫小牧と、宮城県の越冬地で、フクロウ科のトラフズクとコミミズク延べ78羽の行動を解析。餌となるネズミの歩く音を再現した人工音と、騒音として普通自動車の走行音をスピーカーから流し、餌の音に引き寄せられて飛来するかどうかを観察した。

 騒音が電車内に相当する80デシベルだと、騒音がない時と比べて、餌を見つける確率が89%低下し、静かな住宅街に相当する40デシベルでも17%落ちていた。餌を見つけられなくなる理由としては、フクロウが騒音に邪魔されて餌の音に気づいていないか、餌を見つけても騒音が大きい場所に近づくのを避けていることが考えられるという。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/science/science/1-0319206.html

交通騒音 フクロウに脅威…北大など世界初解明◆狩り 能力最大9割低下【読売新聞2016年9月22日】
◆狩り 能力最大9割低下

 音を頼りに獲物を狩る夜行性のフクロウ類などについて、北海道大と森林総合研究所などの研究チームが、道路からの交通騒音で獲物を見つける能力が最大で約9割低下することを世界で初めて解明した。これまでの研究では道路から50メートル離れると影響はほぼなくなるとされていたが、影響が120メートルの広範囲に及ぶことも確認された。

 チームのリーダーを務める北大博士課程3年の先崎理之さん(28)は「フクロウ類を守り、生態系を維持するため、道路建設などの参考にしてもらいたい」としている。

 フクロウ類やコウモリ類の一部は、獲物となるネズミの居場所を、足音を聞いて見つけるとされる。研究チームは2014年12月から15年3月に、宮城県や苫小牧市の生息地で実験。ネズミの人工的な足音を90デシベルで再生し、集まったトラフズクとコミミズクの計78羽を追跡した。

 実験では、集まったフクロウ類から50メートル離れた場所で足音を35デシベルで再生し、足音を妨害する自動車騒音の音量を変化させて、影響を比較した。50メートル先の妨害音は自然音(32デシベル)と、道路から120メートルに相当する40デシベルから電車内の騒音に相当する80デシベルまでを試した。

 その結果、自然音ではほぼ50メートル先に出現したが、40デシベルでは14羽中9羽、80デシベルでは13羽中1羽だけしか出現しなかった。先崎さんは「道路の交通量や環境などによって、騒音の音量が変わり、影響はさらに広範囲になる可能性がある」と指摘している。

 論文は英電子版科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。

http://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20160922-OYTNT50046.html

http://archive.is/CEbD8
http://archive.is/PkpsZ
http://archive.is/0NGAC
http://archive.is/9KBxW

posted by BNJ at 11:46 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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