2016年11月17日

ライチョウ 天敵捕獲へ 環境省、南ア北岳周辺で試行 来年度にも /山梨【毎日新聞2016年11月17日】(既報6ソース)

南アルプスのライチョウ=白峰三山の山梨県側で、春増翔太撮影
 絶滅の恐れがある国の特別天然記念物・ライチョウを保護するため、環境省は来年度、南アルプス白峰三山の北岳(3193メートル)周辺で、ライチョウを捕食する可能性が高いテンやキツネの捕獲を試行する方針を固めた。北岳周辺ではライチョウの減少が著しく、天敵となる動物の排除を試みる必要があると判断した。【武田博仁】

減少著しく テン、キツネなど対象に
 同省などの保護増殖事業の一環で今夏、現地で、ふ化後のヒナと親をケージ(かご)内に一時保護した小林篤・東邦大理学部研究員らによると、保護終了後の7月に放鳥したヒナ15羽のうち、10月初めまで生き残ったのは2羽だけだった。放鳥前の夜間にテンがケージを襲う様子が撮影されており、小林研究員らは「減ったヒナはテンやキツネ、猛禽(もうきん)類のチョウゲンボウに捕食された可能性が高い」とみている。

 北岳周辺のライチョウは1981年に63あった縄張り数が、2014年には8に激減した。減少の要因には、高山帯に現れる頻度が増えたキツネなどによる捕食、シカやサルによる高山植物の食害や踏み荒らしなどが指摘されている。環境省は15年度から、悪天候による衰弱や天敵の襲来でヒナの死亡率が高いふ化後の約20日間、ヒナを親と共にケージに入れて保護する取り組みを続けている。

 天敵の試験捕獲については、来年1月に環境省で開くライチョウ保護増殖検討会で関係者が話し合う予定だ。同省南アルプス自然保護官事務所の仁田晃司・自然保護官は「ケージでの保護時に限定して、周辺に中小型動物用のワナを仕掛ける。哺乳類専門家の意見も踏まえて慎重に進めたい」と話している。
http://mainichi.jp/articles/20161117/ddl/k19/040/147000c

長野)南アルプスでライチョウの天敵を捕獲へ【朝日新聞デジタル2016年11月1日】
ケージの外から保護されているライチョウ親子を狙うテン=7月中旬、南アルプス北岳、長野朝日放送提供

 絶滅の恐れがある国の特別天然記念物ライチョウを保護するため、環境省は来年度から南アルプスの北岳(山梨県、3193メートル)周辺でテンなどの天敵を捕獲して被害の実態を調べる方針を固めた。北岳周辺では今夏、ケージ保護されたライチョウ親子を天敵のテンが襲おうとする様子を長野朝日放送が撮影。被害の深刻さが浮き彫りになっている。

 環境省は2012年度に公表したレッドリストで、ライチョウを絶滅危惧TB類に引き上げた。このため、昨年度から個体数の減少が著しい北岳周辺にケージを設置し、孵化(ふか)後のヒナと母親をケージ内で保護する事業に取り組んでいる。

 今夏は、3家族をケージで保護し、7月に成長したヒナ計15羽を放鳥したが、10月の調査では2羽しか生存が確認できなかった。保護作業を担当した東邦大理学部研究員の小林篤さんは「放鳥したヒナの多くは、テンやキツネ、猛禽(もうきん)類のチョウゲンポウなどの天敵に捕食された可能性が高い」と見ている。

 北岳周辺のライチョウの推定生息数は1981年に63なわばり(オス、メスのつがい)、約150羽だったが、2014年には8なわばり、約20羽まで激減。テンやチョウゲンポウなどの天敵の捕食が原因とみられる。

 長野朝日放送は、7月に番組制作でケージ保護を取材。放鳥前日の深夜、ケージの近くに設置したセンサーカメラで、ライチョウ親子がケージの外から襲われ、母親が足にけがを負う様子を撮影した。

 環境省は来年1月、ライチョウの保護増殖検討会を開き、北岳周辺の天敵駆除について方向性を定める。哺乳類専門家などの有識者の意見を聞き、ケージの周辺にワナを仕掛けてテンなどを捕獲。駆除と被害の実態を調べて、今後の保護対策を策定するという。(近藤幸夫)
http://www.asahi.com/articles/ASJBL40W3JBLUOOB00L.html

南アルプス北岳周辺のライチョウ激減 テンなど捕獲検討【朝日新聞デジタル2016年10月24日】
北岳周辺で生まれたライチョウのヒナ。ケージ保護で無事大きく育った=7月、長野朝日放送提供

 山梨・長野県境の南アルプスで、北岳(標高3193メートル)の周辺に生息する国の特別天然記念物ライチョウが激減している。まわりに新たな「天敵」が増えているためだ。放置すると絶滅の恐れがあるとして、環境省はライチョウを襲うテンとキツネについて場所を限定した捕獲を検討している。

 長野県大町市で16日にあった「第17回ライチョウ会議」で現状が報告された。30年以上研究を続ける中村浩志・信州大名誉教授(69)の調査では、北岳周辺で1981年に150羽を確認したが、2014年は20羽だけだった。

 中村さんによると、ライチョウは南アルプス、北アルプス、乗鞍岳、御嶽山など標高2千メートル以上の高山帯に2千羽弱が生息している。このうち南アルプスには約300羽いるが、他の生息地から離れており、長く飛べないライチョウは行き来ができない。「減り続けると、この地域での絶滅が避けられない」という。

 原因は、もともと高山帯にはいないシカやテン、キツネ、サル、カラスなどが、生息域に出没するようになったためとみられる。シカは2000年ごろから現れ始め、ライチョウの餌となる高山植物を食べる。テンとキツネは登山者の増加で山小屋周辺に居着くようになり、定点カメラの映像やふんの分析から、ヒナや親鳥を襲うことがわかったという。

 中村さんと信州大のチームは昨年から、環境省の許可を得て北岳周辺で「ケージ保護」を続けている。ヒナの死亡率が高い誕生からの約1カ月間、悪天候時や夜間はケージの中にライチョウ親子を保護し、日中は外へ出して人が付き添い、天敵から守る。今夏は3家族を見守り、7月下旬に15羽のヒナを巣立たせたが、10月上旬まで生き残ったのは2羽だけ。この時期、まだ親鳥と一緒に行動しているはずの多くの若鳥が姿を消していたという。

 調査した元信大生で東邦大学訪問研究員の小林篤さん(29)は「出没するテンやキツネに襲われた可能性が高い。手間と愛情をかけて見守ったのに悔しい」と話す。北アルプスの調査では、サルやカラスがヒナや卵を食べる様子も観察されている。南アルプスでも同じことが起きている可能性が高いという。

 中村さんは「人間がライチョウの生息環境に多数の天敵を呼び寄せてしまった。加害する動物を取り除かないと、南アルプスのライチョウはまもなくいなくなる」と警告している。

 環境省は来年1月の「ライチョウ保護増殖検討会」で、専門家を交えて南アルプス個体群の保護策を決める。加害がはっきりしているテンとキツネの駆除などを検討している。環境省南アルプス自然保護官事務所の仁田晃司自然保護官(56)は「在来野生動物の駆除は慎重に考えなければならないが、ライチョウの保護を急がないと手遅れになる」と話す。(河合博司)
http://www.asahi.com/articles/ASJBK4GFKJBKUZOB006.html

山梨)南アルプスのライチョウ激減 テン・キツネ捕獲も【朝日新聞デジタル2016年10月20日】
北岳周辺で生まれたライチョウのヒナ。ケージ保護で無事大きく育った=7月、長野朝日放送提供

 山梨・長野県境の南アルプスで、北岳(標高3193メートル)の周辺に生息する国の特別天然記念物ライチョウが激減している。まわりに新たな「天敵」が増えているためだ。放置すると絶滅の恐れがあるとして、環境省はライチョウを襲うテンとキツネについて場所を限定した捕獲を検討している。

 長野県大町市で16日にあった「第17回ライチョウ会議」で現状が報告された。30年以上研究を続ける中村浩志・信州大名誉教授(69)の調査では、北岳周辺で1981年に150羽を確認したが、2014年は20羽だけだった。

 中村さんによると、ライチョウは南アルプス、北アルプス、乗鞍岳、御嶽山など標高2千メートル以上の高山帯に2千羽弱が生息している。このうち南アルプスには約300羽いるが、他の生息地から離れており、長く飛べないライチョウは行き来ができない。「減り続けると、この地域での絶滅が避けられない」という。

 原因は、もともと高山帯にはいないシカやテン、キツネ、サル、カラスなどが、生息域に出没するようになったためとみられる。シカは2000年ごろから現れ始め、ライチョウの餌となる高山植物を食べる。テンとキツネは登山者の増加で山小屋周辺に居着くようになり、定点カメラの映像やふんの分析から、ヒナや親鳥を襲うことがわかったという。

 中村さんと信州大のチームは昨年から、環境省の許可を得て北岳周辺で「ケージ保護」を続けている。ヒナの死亡率が高い誕生からの約1カ月間、悪天候時や夜間はケージの中にライチョウ親子を保護し、日中は外へ出して人が付き添い、天敵から守る。今夏は3家族を見守り、7月下旬に15羽のヒナを巣立たせたが、10月上旬まで生き残ったのは2羽だけ。この時期、まだ親鳥と一緒に行動しているはずの多くの若鳥が姿を消していたという。

 調査した元信大生で東邦大学訪問研究員の小林篤さん(29)は「出没するテンやキツネに襲われた可能性が高い。手間と愛情をかけて見守ったのに悔しい」と話す。北アルプスの調査では、サルやカラスがヒナや卵を食べる様子も観察されている。南アルプスでも同じことが起きている可能性が高いという。

 中村さんは「人間がライチョウの生息環境に多数の天敵を呼び寄せてしまった。加害する動物を取り除かないと、南アルプスのライチョウはまもなくいなくなる」と警告している。

 環境省は来年1月の「ライチョウ保護増殖検討会」で、専門家を交えて南アルプス個体群の保護策を決める。加害がはっきりしているテンとキツネの駆除などを検討している。環境省南アルプス自然保護官事務所の仁田晃司自然保護官(56)は「在来野生動物の駆除は慎重に考えなければならないが、ライチョウの保護を急がないと手遅れになる」と話す。(河合博司)
http://www.asahi.com/articles/ASJBK4GFKJBKUZOB006.html

ライチョウ 天敵の捕獲へ 北岳周辺でテンなど 環境省方針 /長野【毎日新聞2016年10月18日】
白峰三山のライチョウ=南アルプス・白峰三山で
 絶滅の恐れがある国の特別天然記念物・ライチョウを保護するため、環境省は来年度、南アルプス白峰三山の北岳(3193メートル)=山梨県=周辺で、ライチョウを捕食する可能性が高いテンやキツネの捕獲を試行する方針を固めた。北岳周辺ではライチョウの減少が著しく、天敵となる動物の排除を試みる必要があると判断した。

 同省などの保護増殖事業の一環で今夏、現地で、ふ化後のヒナと親をケージ(かご)内に一時保護した小林篤・東邦大理学部研究員らによると、保護終了後の7月に放鳥したヒナ15羽のうち、10月初めまで生き残ったのは2羽だけだった。放鳥前の夜間にテンがケージを襲う様子が撮影されており、小林研究員らは「減ったヒナはテンやキツネ、猛禽(もうきん)類のチョウゲンボウに捕食された可能性が高い」とみている。

 北岳周辺のライチョウは1981年に63あった縄張り数が、2014年には8に激減した。減少の要因には、高山帯に現れる頻度が増えたキツネなどによる捕食、シカやサルによる高山植物の食害や踏み荒らしなどが指摘されている。環境省は15年度から、悪天候による衰弱や天敵の襲来でヒナの死亡率が高いふ化後の約20日間、ヒナを親と共にケージに入れて保護する取り組みを続けている。

 天敵の試験捕獲については、来年1月に環境省で開くライチョウ保護増殖検討会で関係者が話し合う予定だ。同省南アルプス自然保護官事務所の仁田晃司・自然保護官は「ケージでの保護時に限定して、周辺に中小型動物用のワナを仕掛ける。哺乳類専門家の意見も踏まえて慎重に進めたい」と話している。【武田博仁】
http://mainichi.jp/articles/20161018/ddl/k20/040/242000c

ライチョウ生存率向上へ 天敵の捕獲検討(山梨県)【NNNニュース2016年10月17日】
 2年前にエコパークに登録された南アルプスの北岳では、国特別天然記念物のライチョウが激減していて、環境省は来年度から保護エリアの近くで天敵の捕獲に乗り出す方針だ。
 北岳では、去年から環境省がライチョウのヒナと親鳥を、一定期間ケージの中で保護して、生存率を高める試みに取り組んでいる。ところがこの夏、ヒナを放した後に、追跡調査で今月上旬まで生存が確認できた個体は15羽のうち2羽に留まった。去年、放鳥したヒナ10羽の行方も分からず、多くはテンなどの捕食者に襲われた可能性が高いと考えられている。
 中部山岳地帯に生息するライチョウの中でも、南アルプスのライチョウは最も減少が激しく、個体群の絶滅が危惧されている。このため、環境省は来年の夏から、ヒナを保護するケージの周辺にわなを仕掛け、テンやキツネの試験捕獲の実施を検討している。南アルプス自然保護官事務所は「自然界では様々な生物の共存が必要。捕獲によって個体数を減らすことが目的ではないので、理解を求めていきたい」としている。
http://www.news24.jp/nnn/news8889010.html

ライチョウ天敵捕獲検討 南ア北岳 国が来年度試行【信濃毎日新聞2016年10月17日】
北岳近くに設置されたケージ内に保護されたライチョウの親子=7月(中村浩志・信州大名誉教授提供)
 大町市で2日間開かれた「ライチョウサミット」は最終日の16日、専門家による会議が行われた。東邦大理学部(千葉県)研究員の小林篤さん(29)が、南アルプス北岳(山梨県、3193メートル)近くで、ケージ(かご)で保護したライチョウのひな15羽を今夏に放したが、追跡調査で10月上旬には2羽に減った―と報告した。テンやキツネに捕食された可能性が高く、環境省は、来年度にテンなどを試験的に捕獲する検討を始めた。

 北岳一帯は、1981(昭和56)年に63あったライチョウの縄張りが、2014年には8に減少。国内の生息地で最も絶滅が危ぶまれている。環境省などは15年度、悪天に弱く外敵に捕食されやすいふ化後の約1カ月間、ケージでひなを保護し、生存率を高める事業を始めた。

 2年目の本年度は、6月27日にケージ保護を始め、7月20日にひな15羽を放した。約1カ月後の8月18日には3羽まで減ったことを確認。9月9日には3羽を維持したが、10月5日は2羽になっていた。

 放鳥前日の夜中には、テンがケージを襲う様子がセンサーカメラで撮影された。小林さんは、一帯で頻繁に姿や痕跡が確認されるテンやキツネ、鳥類のチョウゲンボウが「捕食している可能性が高い」と指摘。15年度に放鳥したひな10羽も昨年9月以降に行方が分からなくなっており、「ケージ保護は捕食者の捕獲対策と並行して実施する必要がある」と訴えた。

 捕食者の高山帯への侵入が進み、ケージ保護策が効果を上げられない状況になっている恐れがある。環境省は、来年1月に開く予定の同省の「ライチョウ保護増殖検討会」で関係者の理解が得られれば、来年度にわなを仕掛け、テンやキツネの試験捕獲を実施する方向で検討を始めた。

 南アを担当する同省関東地方環境事務所(さいたま市)野生生物課の黒沢純課長補佐は「捕食の可能性が高く、食い止める方向で検討したい」としている。

http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20161017/KT161016FTI090011000.php

http://archive.is/v1dsH
http://archive.is/xo9wq
http://archive.is/Icmp3
http://archive.is/KWgMY
http://archive.is/TYZso
http://archive.is/Etx5C
http://archive.is/aXit5
大町で「ライチョウサミット」開幕 初めて市民向けシンポ【信濃毎日新聞2016年10月16日】

posted by BNJ at 22:03 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: