2016年10月20日

西之島に噴火後初上陸 東大地震研など生態系調査【朝日新聞デジタル2016年10月20日】(既報2ソース)

西之島に上陸する研究者たち。手前は噴火口=20日午前8時25分、東京都小笠原村、本社機から、杉本康弘撮影
 2013年から噴火を続けて大きくなった東京・小笠原諸島の西之島に20日朝、東京大学地震研究所などの研究者グループが噴火後初めて上陸した。朝日新聞は同日、上空から調査の様子を取材した。

 東京都心から南へ約1千キロ。真っ青な海に、茶色と赤褐色の溶岩に覆われた島がくっきりと浮かぶ。火口から噴煙は見えなログイン前の続きい。岸と火口の間にある台地状の場所には緑色の部分があり、白い海鳥が羽ばたく様子も見えた。午前8時すぎ、研究者らは数百メートル沖に止めた調査船からゴムボートで島に近づき、島の手前からは泳いで上陸した。複数の機材も運び込まれた。

 今回の調査は、火山島の成長過程や生物が生まれる様子などを調べるのが狙い。調査団は16日に神奈川・横須賀を海洋研究開発機構の調査研究船(1629トン、全長66メートル)で出発、20日から2日間の予定で島内で噴出した岩石などを採取したり、地震計や空振計の観測装置を設置したりする。また、噴火で失われた生態系がどのように成立するかを調べるため、残された植物などを確認する。

 西之島は13年11月、南東で起きた海底噴火で新島が確認。約1カ月後に両島が一つになり、その後も面積を広げた。今年9月の総面積は約2・7平方キロ。13年の噴火前の約12倍に上る。昨年11月以降、噴火や溶岩の流出は確認されず、気象庁は8月中旬、火口から半径1・5キロとしていた警戒範囲を500メートルに縮小し、島の一部への上陸が可能になった。(小川崇)

 〈+d〉デジタル版に動画
http://www.asahi.com/articles/DA3S12617579.html

噴火後初、西之島に調査団上陸…生態系を観察【読売新聞2016年10月20日】
噴火活動で面積が拡大した西之島で、初めて上陸調査を行う調査団(20日午前10時40分、小笠原諸島・西之島で、読売機から)=上甲鉄撮影
西之島、噴火後初の上陸調査始まる
西之島、噴火後初の上陸調査始まる
 2013年から約2年間噴火が続いた小笠原諸島・西之島(東京都小笠原村)に20日、火山専門家ら7人が噴火後初めて上陸した。

 西之島では、噴火で流れ出た溶岩がほぼ全域を覆い、元の生態系が失われた。孤島で生態系が新たに作られていく過程を観察できる希少な「実験場」になると期待されている。

 調査団は、船で島に近づき最後は泳いで上陸した。地震計の設置や海鳥の営巣状況の観察などを行い、26日に帰航する予定。その後、調査団代表の武尾実・東京大教授(火山物理学)らが、採取した溶岩の分析や火山活動の監視などを行う。

 本社機からは、専門家らが数か所で、写真を撮るなど作業をしている様子が確認できた。また、周囲では海鳥が飛ぶ姿も見られた。

 島の面積は、噴火前の12倍の約2・68平方キロ・メートルに広がり、海上保安庁も22日から、海図作製のため周辺で水深を調査する。
http://www.yomiuri.co.jp/eco/20161020-OYT1T50083.html

西之島 初上陸…溶岩採取や生態系調査 東大地震研など【毎日新聞2016年10月20日】
小笠原諸島・西之島に調査のために上陸した研究者たち=2016年10月20日午前9時51分、本社機「希望」から
 噴火で様相が一変した小笠原諸島の西之島(東京)に、東京大地震研究所などの研究チームが20日午前、噴火後初めて上陸した。今後、火山活動や生態系形成の様子を継続調査する。

<西之島周辺で起きた噴火の様子=2013年11月撮影>
<西之島噴火、EEZ50平方キロ拡大 海図作製へ>
<西之島、上陸に厳格ルール>
<西之島、洋上から見えた絶景 測量船「昭洋」から船長撮影>
 チームは、噴火の状況を調べるため岩石を採取するほか、地震計や空振計などを設置する。また、生物がほとんどいなくなった島に現在はどんな種が見られるか調べる。飛来する鳥を知るため、音声録音装置も設置する。

 チームは16日、神奈川県横須賀市の港から調査船で出発。19日に西之島近海に到着し、20日午前7時ごろから上陸作業を開始した。今回は23日まで島内や近海で調査し、26日に帰港する予定だ。

 噴火は2013年11月、西之島の南東の海底で発生。溶岩で新たな島ができた後に元の島とつながり、総面積は噴火前の約12倍になった。【飯田和樹】
http://mainichi.jp/articles/20161020/k00/00e/040/195000c

噴火収まった西之島、誰でも上陸できる? 調査団が出発【朝日新聞デジタル2016年10月18日】
西之島、こう変わった
 3年前の噴火を機に大きくなった東京・小笠原諸島の西之島。国が立ち入りの警戒範囲を緩めて、上陸が可能になった。専門家の調査団が16日、島に向けて神奈川・横須賀を出発したが、誰でも島に入れるのだろうか。

■新島がくっつき成長

 「2年間もマグマを出し続ける島は珍しい。火山島が成長するプロセスを知る上で非常に大事なフィールドだ」。調査団メンバーで東京大学地震研究所の武尾実教授(火山物理学)はそう話す。

 生態系の研究者も熱い視線を注ぐ。溶岩で島の植物などの大半は失われたが、将来、海鳥が持ち込むフンや種子が新たな生態系を生む可能性があるためだ。森林総合研究所の川上和人主任研究員(43)は「孤立した島でどのように生物相が成立していくかを見られるのは、世界的にも珍しいチャンスだ。生態系がリセットされた状態で、鳥がどういった役割を果たすのか注目したい」という。

 西之島は、東京都心の約1千キロ南にある無人島だ。海上保安庁によると、2013年11月に島の南東約500メートルの海底で起きた噴火で新島が確認された。活発な火山活動で約1カ月後に両島がくっついた後もどんどん面積を広げ、今年9月の総面積は約2・7平方キロ。13年の噴火前の約12倍に上る。

 気象庁によると、噴火や溶岩の流出は15年11月以降確認できず、火口からの噴気も見られない。地表面の温度も低い状態が続いているという。同庁は8月中旬、「入山危険」としていた火口周辺警報を「火口周辺危険」とし、火口から半径1・5キロとしていた警戒が必要な範囲を500メートルに縮小。島の一部への上陸が可能になった。

■無許可航行はNG

 とはいえ、絶海の孤島だ。一般人も上陸できるのか。

 環境省や林野庁によると、上陸を禁じる法律はない。ただ、西之島には船の係留施設がなく、地表が70度近かったり溶岩の内部が高温で、崩れやすかったりする危険な場所もある。また、噴火前からある旧島の国有林へは林野庁の講習を受けて、国土交通省小笠原総合事務所から入林の許可を得なければ、立ち入ることができない。

 国土交通省は、たとえば西之島の東約130キロにある有人島の父島から通常のプレジャーボートなどで近づこうとしても「機能や安全面から考えて航行の資格は得られない」(海事局担当者)とする。許可なく航行すれば、船舶安全法に基づき懲役などの罰則がある。

■生態系保全へ対策

 心配されているのが、人間の上陸による生態系への影響だ。

 環境省などは、小笠原で調査したことがない研究者やメディアなどの上陸の可能性を想定。警戒範囲が緩和される前の6月、生態系を保全するための上陸ルールを定めた。人員を最小限にする▽新品の靴や衣類を使用▽外来種の持ち込みを防ぐため、荷物ごと海に入ってから上陸する――などの対策を呼びかけた。

 では、調査団はどうやって上陸するのか。

 武尾教授らは調査研究船(1629トン、全長66メートル)で19日にも西之島近海に到着する。海底に流れ込んで固まったマグマなどで座礁する恐れがあるため、途中でゴムボートに乗り換え、20日以降に調査に入る見通しだ。岸の近くからはウェットスーツを装着。荷物ごと海に入って泳いで上陸し、外来種を持ち込まないようにするという。

 環境省は立ち入り制限ができるような法的規制も検討中だ。担当者は「不要な上陸は控え、貴重な生態系の成り立ちをそっと見守ってほしい」としている。(小川崇)
http://www.asahi.com/articles/ASJBK5RSWJBKUTIL04Y.html

小笠原諸島 新たな生態系 西之島を観察【東京新聞2016年10月15日】
現在の西之島。緑色の線で囲んだ部分が旧島。黄色の線で囲まれた部分は、2013年11月の海底噴火で最初に出現した陸地=15年12月、東京都小笠原村で(海上保安庁提供)
写真
 噴火により溶岩が地面を覆い、従来の生態系がほぼ一掃された小笠原諸島・西之島(東京)で、新たな生態系がどのようにできるのか注目されている。火山活動の低下を受け、研究チームが十六日から上陸を含む調査を始める予定で、専門家は「島の生態系ができていくプロセスを自然の状態で観察できるまたとない機会」と意気込む。
 東京都心から南へ約千キロの小笠原諸島。二〇一三年十一月に噴火が起きる前の西之島は、南北約六百メートル、東西約七百メートルの土地に、イネ科など六種の草の群落が点在し、アオツラカツオドリなど九種の海鳥が繁殖していた。
 環境省などの調査で、カニの仲間などを確認。昆虫やクモもいたが、哺乳類や爬虫(はちゅう)類、両生類は見られなかった。生態系が“リセット”されたとみられる西之島に生物はどのようにしてたどり着くのか。上陸調査に参加する川上和人・森林総合研究所主任研究員(鳥類学)は「移動手段は鳥、風、波のいずれか」と話す。
 「他の島から遠く孤立している西之島は特殊な状況。簡単に生物はたどり着けず、数十年で一〜二種しか増えないのでは」と川上さんはみる。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201610/CK2016101502000249.html

http://archive.is/WYiTW
http://archive.is/qtyhI
http://archive.is/vxxKJ
http://archive.is/HIaeL
http://archive.is/BnKT6
(科学の扉)生態系、よみがえるか 噴火の西之島、貴重な観察の場【朝日新聞デジタル2016年10月9日】(オオアジサシ/アカオネッタイチョウほか/既報関連ソースあり)

posted by BNJ at 21:55 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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