2016年10月27日

森へおいでよ 筑豊の自然再発見<9>公園ぐるり野鳥観察 モズ高鳴きヒヨ渡る [福岡県]【西日本新聞2016年10月27日】

健康の森入り口(駐車場から)

雄のモズ=23日、筑紫野市

ヒヨドリの渡り=2010年10月10日、福智町

 秋晴れの10日、飯塚市の自然体験プログラム「いいねん!」で観察の場となっている同市健康の森公園へ野鳥観察に出かけた。

 駐車場から森の遊歩道に入ると、いつもと同じように左側の林の中から「ギーッ」という戸のきしむような声や、「キキキキ」という甲高い声が聞こえてきた。これらの声の主はコゲラ。日本で一番小さなキツツキの仲間である。

 このように、近くでコゲラの声がしても、なかなか観察会では見つからない。なぜなら、コゲラはかなりの恥ずかしがり屋で、自分が見られていると思うと、われわれから見えない木の後ろ側へ、後ろ側へと回り込んで隠れてしまうのである。

 最初の分かれ道に差し掛かると、ヤマガラが「ニーニー」という独特の声を出し近づいてきた。次にやって来たのがメジロの群れで、「チュルチュルチュルチュル…」とうるさいくらいであった。声は、かなり高い樹上からしていて、探していると首が痛くなった。

 少し視線を横にずらし、遊歩道の上の秋空に目をやるとカラスが1羽横切った。ハシブトガラス! 直感でそう思った。

 このような森に生息するのはハシブトガラスである。同じ留鳥のハシボソガラスは田んぼのような開けたところに生息していて、「ガーガー」と濁った声で鳴く。案の定、先ほどのカラスが飛んで行った方向から「カーカー」と澄んだ声が聞こえてきた。

 公園の奥の方にあるアスレチック広場に来ると、やぶの中から「ジャッジャッ」という声がしてきた。実はこの鳥、つい数カ月前までは「ホーホケキョ」と鳴いていたウグイスなのである。この時期になると、笹(ささ)鳴きといわれる本来の「ジャッジャッ」という鳴き声に戻っている。

 健康の森公園から外に出てみると、遠くからモズの高鳴きが聞こえてきた。そして、ヒヨドリの群れが大海原のような真っ青な空を渡っていく。それらは、どちらも秋の風物詩となっているのである。

(筑豊の自然を楽しむ会・木村直喜(ザ・バードマン))


=2016/10/27付 西日本新聞朝刊=
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_chikuhou/article/284947

http://archive.is/5AO0R

posted by BNJ at 21:41 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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