2016年10月27日

“空覆う黒い影”ムクドリ大発生に住人困惑【日テレNEWS24 2016年10月27日】

 「ギャーギャー」と鳴く、全長約24センチの「ムクドリ」。いま、その大群が全国各地の空を覆いつくすほど発生し、騒音やフン害などで住民を悩ませている。


【都市に進出してきたムクドリ】

■千葉県・松戸市の駅の空一面に広がる黒い点。これはすべてムクドリだ。松戸市の駅では夕方になると、毎日、この光景が広がっている。

■長野市の商店街の上空でも、突如、数千羽のムクドリが。さらに、さいたま市の駅でも、空一面を覆い尽くすほどのムクドリが上空を飛び回っていた。

■ムクドリ1羽の大きさは平均で24センチ。都市部の野鳥について調べる都市鳥研究会によると、以前は山間部や郊外などに多く見られていたという。しかし近年、ムクドリが全国各地の都市に進出してきているという。


【寝場所争って「ギャーギャー」】

■ムクドリがなぜ巨大な群れを作るのか、専門家と共にさいたま市で観察してみた。午後5時頃、ムクドリが姿を現し始めた。そして、徐々にその数を増やしながら空を旋回する。

■専門家「比較的弱い鳥で力の弱い鳥で“集団でみんなで守ろう”というようなことから、そういう集まりをもちますね」

■1時間以上にも及ぶこの旋回は、ねぐらとなる地上の木が安全かどうかを見極めているのだという。

■そして日没が近付くと、ムクドリはいっせいに木の中へ。そして「ギャーギャー」と大きな声で鳴き始める。

■専門家「(鳴き声は)寝場所争いをしているというようなところです」

■ムクドリのこのような行為は、初夏から秋にかけて続くと言う。


【騒音とフンに困惑する住民】

■ムクドリが集まる公園の近くに住む家族は、その鳴き声に困惑していた。窓を開けていると、テレビの音が聞こえないほどだという。

■被害は、鳴き声だけではない。ムクドリのねぐらとなっている木の下には多くのフンが落ちている。さらに、車にもフンがついている。

■ムクドリが飛ぶ真下のロータリーを利用するタクシードライバーも「すぐもう(タクシーが)ふんだらけになっちゃうんですけどね」と困惑気味だ。その取材をしていたスタッフの肩にもフンが落ちてきた。

■茨城県・土浦市では、ムクドリが木ではなく電線にずらりと並ぶ。その下にはやはり大量のフンがあった。

■すぐ近くのホテルでは、宿泊客からムクドリの鳴き声で眠れないなど、苦情が多いため、ベランダにはネットを、そして外壁には剣山を取り付け、ムクドリが止まらないように対策が行われていた。

■ホテル支配人「もうこの通り一帯は、みなさん非常に迷惑してると思います」


【対策(1)音波で追い払う】

■各地で起こるムクドリの被害。これには、自治体も対策に追われている。

■東京・西葛西駅前では、「パパパパ」とムクドリが嫌いな音波を出して、追い払う機械が設置されていた。これは、江戸川区が去年3月から設置しているもので、確かに、木の周りにムクドリの姿はなかった。

■しかし、駅前から約250メートル離れた場所では異変があった。近くの住民は「今までそっち(駅前に)いたのがこっちに来た」と話す。駅前の追い払いには、成功したものの、すぐ近くに移動しただけだった。このような“いたちごっこ”の状態が続いているのだ。


【対策(2)松戸のエジソンの秘密兵器】

■15年ほど前から被害がひどくなっているという千葉県・松戸市には、独自の方法で、ムクドリを追い払おうとする人がいた。“松戸市のエジソン”を自称する曽我弘さんだ。

■曽我さん「(鳥が)嫌がるにおいを私が偶然見つけたんです」

■中身は企業秘密のため、見せてもらえなかったが、かんなくずに油を染みこませたものだという。スタッフが嗅がせてもらうと、油の濃厚なにおいがしたという。

■曽我さんは過去に、この装置でカラスの追い払いに成功したという。そこで、曽我さんはこの装置を市に提案。松戸市は、今後、設置を検討しているという。


【対策(3)天敵を利用する】

■こうした中、ムクドリの天敵を利用する対策も。「猛禽屋」の渡辺さんは、企業から依頼され、フクロウなどの猛禽(もうきん)類で、ムクドリを追い払う対策を行っている人たちだ。自治体や住民の許可を得て、どのようにムクドリを追い払うのか実演してもらった。

■ビルの屋上にフクロウを配置すると、警戒してかムクドリはいつも止まる電線に集まってこない。しかし数分たつと…少し離れたところにムクドリがとまり始めた。

■そこで、次に登場したのはタカ。タカが放たれると、ムクドリは驚き、離れていった。ただ、継続的に行わないと、長期的な効果は見込めないという。

■渡辺さん「継続的に何回も何回もやることによって、その場所に天敵である猛禽がいるよと教え込んでやる」


【根本的な解決は―】

■専門家も現時点では、根本的な解決策は無いと話す。

■専門家「鳴き声の方がなかなか軽減できないですけども、いわゆるフンが頭や衣服に落ちてしまうということを、なんとかやめさせるには、人が通る上のところを剪定(せんてい)してしまうというようなことがひとつですね」

■市街地を中心に広がるムクドリ被害。被害を最小限に抑える対策が必要になりそうだ。
http://www.news24.jp/articles/2016/10/27/07344869.html

http://archive.is/PtepF

posted by BNJ at 22:24 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: