2016年11月06日

日本野鳥の会、苫東地域で7種類の希少鳥類を確認【NEWSALT2016年11月6日】(既報2ソース)

日本野鳥の会は1日、苫小牧東部開発地域(苫東地域)において今年の4〜8月の繁殖期に実施した調査で、絶滅のおそれのある鳥類7種の生息を確認したと発表した。

確認されたのは、国内レッドリストの絶滅危惧IB類3種、絶滅危惧II類2種、準絶滅危惧2種。特にタンチョウは4年連続となる飛来を確認。野鳥の会は「苫東地域がウトナイ湖や釧路湿原などのラムサール条約湿地に勝るとも劣らない、重要な野鳥生息地としての環境が残っている」と評価した。野鳥の会は毎年の調査で同地域の希少鳥類の生息地としての重要性を訴えており、引き続き同地域のラムサール条約湿地への登録を働きかけていくという。

確認された希少鳥類は次のとおり。

【絶滅危惧IB類】
▽シマクイナ 日本に冬鳥として渡来するツル目クイナ科の鳥。アジア周辺に1万羽未満しか生息しないと見られる。苫東地域で5年連続の確認となった。
日本野鳥の会、苫東地域で7種類の希少鳥類を確認
画像提供:日本野鳥の会(撮影者:宮彰男氏)

▽アカモズ 夏鳥として渡来し東南アジアなどで越冬するスズメ目モズ科の鳥。近縁種のモズより自然度の高いところに生育するため生息地や個体数が少ない。同地域で3つがい6羽以上を確認した。
日本野鳥の会、苫東地域で7種類の希少鳥類を確認
画像提供:日本野鳥の会(撮影者:新谷幸嗣氏)

▽チュウヒ 夏鳥として渡来し本州中部以南で越冬するタカ目タカ科の鳥。日本全国での生息つがい数は約30〜40。同地域で6つがい前後が繁殖していると推定される。
日本野鳥の会、苫東地域で7種類の希少鳥類を確認
画像提供:日本野鳥の会(撮影者:新谷幸嗣氏)

【絶滅危惧II類】
▽タンチョウ ツル目ツル科。日本で周年生息する。一時は絶滅したと考えられたが、1924年に再発見されて現在は約1500羽まで回復している。4年連続での飛来が確認された同地域で近い将来に繁殖する可能性が高い。
日本野鳥の会、苫東地域で7種類の希少鳥類を確認
画像提供:日本野鳥の会(撮影者:ウトナイ湖サンクチュアリ)

▽オジロワシ 周年生息もするが多くは冬鳥して渡来するタカ目タカ科の鳥。同地域で近年周年観察されて繁殖していると推測される。
日本野鳥の会、苫東地域で7種類の希少鳥類を確認
画像提供:日本野鳥の会(撮影者:新谷幸嗣氏)

【準絶滅危惧】
▽マキノセンニュウ 夏鳥として渡来し東南アジアで越冬するスズメ目センニュウ科の鳥。同地域は道内でも特筆すべき生息密度であると推察される。
日本野鳥の会、苫東地域で7種類の希少鳥類を確認
画像提供:日本野鳥の会(撮影者:渡邉智子氏)

▽オオジシギ 夏鳥として渡来しオーストラリアで越冬するチドリ目シギ科の鳥。世界的にも分布が局所的で個体数が少ない。同地域の弁天沼で400羽以上が確認された。
日本野鳥の会、苫東地域で7種類の希少鳥類を確認
画像提供:日本野鳥の会(撮影者:新谷幸嗣氏)

*トップ写真:タンチョウ/画像提供:日本野鳥の会 (撮影者:北沢宗大氏)
http://newsalt.jp/science/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%87%8E%E9%B3%A5%E3%81%AE%E4%BC%9A%E3%80%81%E8%8B%AB%E6%9D%B1%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E3%81%A77%E7%A8%AE%E9%A1%9E%E3%81%AE%E5%B8%8C%E5%B0%91%E9%B3%A5%E9%A1%9E%E3%82%92%E7%A2%BA%E8%AA%8D

北海道)苫東で4年連続タンチョウの飛来を確認【朝日新聞デジタル2016年11月2日】
苫東地域で4年連続の飛来が確認されたタンチョウ=苫小牧市、今年5月、北沢宗大さん撮影、日本野鳥の会提供
 日本野鳥の会は1日、苫小牧市の苫小牧東部開発地域(苫東)で、今年もタンチョウを含む7種の希少鳥類を確認したと発表した。タンチョウの確認は4年連続で、同会は「苫東がタンチョウの繁殖地になる可能性がますます高まった」と期待している。

 今年の調査も4〜8月に実施。タンチョウは4〜5月に成鳥2羽が弁天沼周辺で確認された。初めて成鳥2羽の飛来が確認されたのは2013年で、14年は若鳥1羽、昨年は成鳥と若鳥の2羽が確認されている。

 絶滅危惧TB類のシマクイナ、アカモズ、チュウヒ、絶滅危惧U類のオジロワシなども昨年同様に確認した。

 道は一昨年、弁天沼周辺を含む約950ヘクタールの未利用地を開発のできない河道内調整地(遊水地)にすることを決めている。同会は「この地域が重要な野鳥生息地であることが改めて確認された。ラムサール条約湿地に登録されるよう関係者に働きかけてゆきたい」としている。3日にはウトナイ湖サンクチュアリネイチャーセンターで、「勇払原野をラムサール登録湿地に」をテーマにしたシンポジウムを企画している。(深沢博)
http://www.asahi.com/articles/ASJC13SYKJC1IIPE00G.html

希少野鳥7種確認、タンチョウは4年連続 ウトナイ湖サンクチュアリ調査【苫小牧民報2016年11月2日】
タンチョウ(北沢宗大さん提供)

オジロワシ(新谷幸嗣さん提供)

シマクイナ(宮彰男さん提供)

アカモズ(新谷幸嗣さん提供)
 日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリは1日、苫小牧東部地域(苫東)で今年度行った野鳥の生息調査で、7種の希少種を確認したと発表した。国内での生息は極めて局所的なアカモズ、シマクイナなど、いずれも絶滅危惧種や準絶滅危惧種に指定されている野鳥で、苫東の自然環境の豊かさを物語った。調査では4年連続でタンチョウを確認し、サンクチュアリは「苫東の弁天沼周辺が繁殖地となる可能性が高まった」としている。

 調査は2000年度から毎年行っており、今年度も野鳥の繁殖期に当たる4〜8月に実施した。この結果、昨年と同様、環境省指定の絶滅危惧IB類(近い将来、絶滅の危険性が高い)のシマクイナ(クイナ科)、アカモズ(モズ科)、チュウヒ(タカ科)の他、絶滅危惧U類(絶滅の危険が増大)のタンチョウ(ツル科)、オジロワシ(タカ科)、準絶滅危惧(絶滅危惧に移行する可能性がある)のマキノセンニュウ(センニュウ科)、オオジシギ(シギ科)の生息を確認した。

 このうち、絶滅の危険性が高いシマクイナは5年連続で確認。国内で繁殖期に確認されているのは釧路湿原、仏沼(青森県三沢市)など極めて限定的だったが、サンクチュアリは「今回は調査地点で少なくても9羽の声を聞き、複数のシマクイナが苫東で毎年繁殖している可能性は非常に高い」とみている。

 国内の生息地が少なく、個体数も減少しているアカモズは、3つがい6羽以上を確認し、生息環境を保つ苫東の自然度の高さを証明した。

 タンチョウは弁天沼周辺で成鳥2羽を確認。近年、むかわ町などでも姿が見られるようになり、サンクチュアリは「勇払原野はタンチョウの重要な生息地となり得ると考えられる」と期待を寄せる。

 今年も7種もの希少種を確認できた調査結果に、サンクチュアリの中村聡チーフレンジャーは「勇払原野が野鳥の生息地として重要な場であることが改めて分かった。調査を続け、保全につなげたい」と話す。

 苫東を含む勇払原野は海岸や湿原、草原、湖沼、森林など多様な環境を残しており、日本野鳥の会は「ウトナイ湖や釧路湿原に勝るとも劣らない苫東の重要な野鳥生息地がラムサール条約に登録されるよう活動していきたい」としている。
http://www.tomamin.co.jp/20161144210

http://archive.is/HaCvn
http://archive.is/dPU8w
http://archive.is/B2Cxb
勇払原野は世界に誇る自然環境 日本野鳥の会・柳生会長に聞く【苫小牧民報2016年11月4日】
安平川下流に遊水地 弁天沼含む湿地帯950ヘクタール【苫小牧民報2016年11月3日】
タンチョウ落ち穂拾い 畑に野鳥続々【どうしんウェブ2016年10月31日】

posted by BNJ at 12:36 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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